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「ルールに一貫性がなければレースとは呼べない」とレッドブル首脳

2021年05月04日(火)7:35 am

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、“トラックリミット”に関するFIA(国際自動車連盟)の姿勢を批判した。

●【F1第3戦ポルトガルGP】決勝レース結果、タイム差、周回数、ピット回数

今年のF1ではトラックリミット違反の取り締まりが以前よりも厳しくなっている。ドライバーは原則としてコースの外にはみ出して走行してはならないルールとなっているが、F1統括団体であるFIAはそれぞれのサーキットの特定の箇所においてこれに違反してアドバンテージを得た場合にはそのドライバーにペナルティを科すことになっている。

フリー走行では単にそのときのラップタイムが抹消されるだけで実害はないが、予選ではラップタイムの抹消により順位が大きく変わることもある。

また、決勝ではトラックリミット違反を行って順位を上げたような場合にはそのポジションを元に戻すように指示されるとともに、数度にわたってトラックリミット違反を行った場合にはタイムペナルティを科されることもある。

今年のF1開幕戦バーレーンGPではレース終盤にトラックリミットをオーバーする形でルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が順位を戻すようFIAから指示され、結果として優勝を逃していた。

さらに、先週末にポルティマオで行われた第3戦ポルトガルGP予選ではフェルスタッペンが刻んだ最速タイムがトラックリミット違反により抹消されてポールポジションを失い、決勝では同じくトラックリミット違反でファステストラップも抹消されてしまっている。

「我々はまずバーレーンで勝利を失った。そしてここ(ポルトガルGP)の予選ではポールポジションとファステストラップを失ってしまった。何かを変えるべきだよ」

そう述べたマルコは次のように続けた。

「ランド・ノリス(マクラーレン)は明らかに4輪をコース外に出しながらセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を追い抜いたが、それには何のおとがめもなかった。ルールを一貫して適用しないのであれば、もはやレースとは呼べないよ」

「本物の縁石もしくは砂利を敷くことで制限するしかないんじゃないかな。そうすればコースを大きくはみ出したら自動的に罰せられてしまうわけだからね」

FIAのトラックリミット運用に関してそう不満を語ったマルコだが、ここまでのフェルスタッペンとレッドブル・ホンダの戦いぶりには満足できているようだ。

「我々はミディアムタイヤの方が速かったが、残念ながらマックスがミスをしてしまった。ハードタイヤでは我々のペースの方が少し遅かった」

マルコはそう語ると次のように付け加えた。

「しかし、ここはメルセデス向きのサーキットだったが、我々には競争力があった。勝利するには十分ではなかったが、開発は間違っていないよ」

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