マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグの助言など必要ないと主張した。
●【F1第3戦ポルトガルGP】決勝レース結果、タイム差、周回数、ピット回数
2010年にウィリアムズからメルセデスに移籍したロズベルグは、その年にF1復帰したミハエル・シューマッハをチームメートに迎えたものの以後3年間にわたってシューマッハを上回る成績を残してきた。
しかし、再びF1を引退したシューマッハに代わって2013年にマクラーレンから移籍してきた新チームメートのルイス・ハミルトンには勝つことができないシーズンが続いた。
しかし、2016年に初めてハミルトンを打ち負かしてF1タイトルを手にいれたロズベルグは、その時点でF1引退を決断している。
そのロズベルグは、現在ハミルトンの最大のライバルであるフェルスタッペンにはミスが多すぎると今季のF1第3戦ポルトガルGPが開催されたポルティマオにおいてテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「ここでの予選でも見た通り、マックスの方が速いマシンを持っている」
「マックスの方が多くのミスをしてしまっていたけれど、ルイスを相手に世界チャンピオンになるにはそういう余裕はないよ」
「すべてをうまくやる必要がある。そうしなければチャンスなどないよ。それらは小さなミスかもしれない。だけど、それらが積み重なるんだ」
しかし、ポルトガルGP予選で最速タイムを刻みながらトラックリミットを超えたことでそのタイムが抹消されて3番グリッドからのスタートとなったフェルスタッペンだが、決勝のファイナルラップでファステストラップを狙いに行ったものの、ここでもトラックリミット違反でそのタイムが抹消されて1ポイントをとり損ねてしまった。
この結果、このレースで優勝したハミルトンと2位に終わったフェルスタッペンのポイント差は現在8ポイントに開いてしまっている。
しかし、このロズベルグのコメントについて質問されたフェルスタッペンは次のように答えた。
「ルイスがどれほど優れているのかについてニコに分からせてもらう必要はないよ。彼がすごく優秀であることは知っているからね。そうでなければ何度もタイトルをとることなどできないよ」
ともあれ、ロズベルグも今年はフェルスタッペンとハミルトンのバトルがシーズンを通じて展開されていくことになるのは確かだと考えているものの、それに加えてレッドブルとメルセデスの首脳たちのバトルも一層激しくなるだろうと予想しているようだ。
「彼(フェルスタッペン)には大きなプレッシャーがかかっている。そしてレッドブルとメルセデスは仲がよくないことも僕たちは知っている」
そう語ったロズベルグは、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフとレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)の名前をあげながら次のように付け加えた。
「それはチーム首脳たちに端を発しているんだ。トトとヘルムートは犬猿の仲だからね。そしてドライバーたちも同じように見える。それによってすごく楽しめそうだよ」