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ミック・シューマッハに今季必要なものは「忍耐」だと元F1ドライバー

2021年04月15日(木)18:01 pm

ハースでF1デビューを飾ったミック・シューマッハにとって今年一番重要なのは辛抱強くあることだ。

そう考えているのはシューマッハと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーだ。

7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子だけに多くの関心が寄せられている22歳のミックだが、小規模プライベートF1チームであるハースはすでに2021年型マシンの開発は行わないことを明言しており、チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも今年はウィリアムズとの間で最後尾での戦いを強いられるだろうと認めている。

つまり、ハースF1マシンに乗っている限り、ミックが今年大きな活躍を見せるチャンスはないというのが大方の見方だ。

1980年代後半にザクスピードやアロウズなどでF1を戦った経験を持つ63歳のダナーは、バーレーンで行われた2021年F1開幕戦でのミックは同じくルーキーであるチームメートのニキータ・マゼピンに比べれば「素晴らしい」パフォーマンスを示してみせたと『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。

「あのクルマはそれほど運転しやすいものではないんだ」

「ミックは素晴らしい仕事をしたし、うまく走ったよ」

しかし、2020年のF2チャンピオンであるミックにとって、初めてのF1シーズンは今後さらに困難なものになるだろうと次のように続けている。

「彼はF1を楽しむ気持ちを失うことなく、忍耐強くあらねばならない」

「というのも、シーズン中盤以降も最後尾もしくはそのひとつ前のグリッドにいることが続けば、だんだん楽しめないようになってくるからね」

「精神的に強くなくてはならないんだ。そうでないとすぐに毎日がつらくなってきてしまう」

「想像してごらんよ。人生の一瞬一瞬を、あらゆる思いを、自分が使えるエネルギーを絶え間なく注ぎ込んでいるんだ」

「そして、どこかの時点で、それに対する報いを得たいと思う時がやってくる。しかし、それは成功によってのみ可能となるものなんだ」

そう語ったダナーは、シューマッハに対する助言を求められると次のように語っている。

「クルマが許す以上に速く走ろうとはしないことだ。君にできるのはこの状況を最大限に利用しようと取り組むことだけだ」

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