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メルセデスとの技術提携がアストンマーティンの足かせに?

2021年04月07日(水)11:31 am

2020年F1シーズンにはレーシングポイントがチャンピオンチームであるメルセデスとの技術提携によって「ピンクのメルセデス」とも呼ばれる活躍を見せたが、アストンマーティンとチーム名が変わった2021年は逆にそれが足かせとなっているのかもしれない。

昨年は中団グループでのトップ争いを演じ、最終的にはコンストラクターズランキング4位で終えたレーシングポイントだが、実際のところメルセデスからルールに抵触するレベルの技術供与を受けていたとして15ポイントをマイナスされるペナルティを受けていた。仮にそのペナルティがなければマクラーレンを抜いてランキング3位でシーズンを終えていたはずだ。

だが、今年のF1開幕戦バーレーンGPではランス・ストロールがかろうじて10位に入って1ポイントを獲得することができただけで、期待されたセバスチャン・ベッテルは予選・決勝共に全くいいところがないまま終わっている。

実際のところ、開幕戦ではメルセデスのルイス・ハミルトンが勝利を収めたものの、メルセデスF1マシンの力量としてはレッドブル・ホンダに及んでいないのが事実だ。

つまり、2020年のレーシングポイントはメルセデスとの技術提携契約のもとでよく似たマシンコンセプトを導入したことでうまくいったものの、空力ルールの見直しが行われた2021年は逆にそれがアストンマーティン苦戦の原因となっている可能性があるということだ。

元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、母国ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。

「アストンマーティンは新たなコンセプトを持っているが、うまく機能していない。多分それは自分たちで練り上げたものではないからだろう」

「問題は、変更が加えられたときに、すべてを直接理解する能力がないことだ。セバスチャンのことを気の毒に思うよ。それは時間がかかる大きな問題だからね」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも同様の考えを持っているようだ。

「私は、セバスチャンは1年間休むべきだと考えていたんだ。来年のF1では多くのことが可能になると思うからね」

『formel1.de』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。

「しかし彼はそうせず、今はアストンマーティンに乗っている。もちろん、メルセデスに非常によく似たそのクルマはメルセデス同様に苦しんでいるよ」

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