2021年F1シーズンがいよいよ今週末のバーレーンGP(28日決勝)で開幕を迎えるが、現チャンピオンチームのメルセデスがバーレーンで行われたプレシーズンテストで問題を抱えていたことからF1関係者の多くが今季のタイトル獲得候補筆頭はレッドブル・ホンダだろうと考えている。
しかし、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはメルセデスを甘く見ることはできないと気を引き締めている。
「データから、メルセデスが何をしていたのかが分かるんだ」
母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ったフェルスタッペンは次のように続けた。
「彼らが最速ラップライムを出したときにはパワーを抑えていた。それからゆっくりと2ラップして、次のラップではパワーを上げて0.5秒縮めていた」
「つまり、彼らは速いんだ。それに関しては疑う余地はないよ」
F1関係者の中には、メルセデスが今年の空力ルール変更に伴うフロア部分の対応に失敗したのではないかと考えている者もいる。
だが、フェルスタッペンはそうは考えていないようだ。
「彼らは過去7年にわたって最強であり続けてきたんだ。もし最悪のフロアだったとしてもうまくやるはずだよ」
フェルスタッペンはさらに、プレシーズンテストで現チャンピオンのルイス・ハミルトンが喫したスピンについても次のように語っている。
「風向きが180度変わり、いつもなら少しオーバーステアになるあのコーナーでは追い風になったんだ。それに、彼は古いタイヤを履いていたと思う」
「ああいうことは起きやすいものなんだ。僕自身もテストで経験したし、それに関してあまり気にする必要はないと思っているよ」
「それに、メルセデスはテストの前にフィルミングデーあるいはシェイクダウンを行っていなかった。だから、彼らはまだセットアップがまだ十分ではなかったのかもしれない。(テスト)最終日には彼らもだいぶよくなっていたし、その後フィルミングデーもやった。だから彼らもシーズン開幕に向けて準備を整えてくると思う」
そう語ったフェルスタッペンは、メルセデスは自分たちのプレッシャーを軽減するために「レッドブル・ホンダに有力候補筆頭の役割を演じさせようとしている」のだと付け加えている。