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「ベッテルを気の毒に思う必要はない」とマクラーレンのチーム代表

2021年03月18日(木)18:39 pm

マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)のことを気の毒に思う必要などないと主張した。

2020年シーズン限りで2015年から所属していたフェラーリのシートを失ったベッテルは今季アストンマーティンに移籍したものの、バーレーンで3日間にわたって行われたF1プレシーズンテストではマシントラブルに見舞われたこともあり、3日間トータルで100周ちょっとしか走行できず、タイム的にはレギュラードライバーの中で最下位に終わってしまった。

ベッテルと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは「可哀想なセバスチャンは全く新しいクルマに乗ったものの、もうすでにステアリングの感触が合わず満足できていないと言っている」と語り、ベッテルのことを気の毒に思っていることを示唆していた。

だが、かつてポルシェのWEC(世界耐久選手権)チームを率いていた同じドイツ出身のザイドルの受け止め方は違うようだ。

「セバスチャンのことを気の毒に思う必要などないよ」

ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったザイドルは次のように続けた。

「彼は4回F1チャンピオンになった経験豊かなドライバーだ」

「彼には経験があるし、多少の不運には耐えられると思う。セバスチャンのいるアストンマーティンは最初のレースから非常に高い競争力を示すだろうし、我々にとっては手強い相手だと思っているよ」

実際のところ、アストンマーティンの母体であるレーシングポイントは2020年のコンストラクターズランキングではマクラーレンに次ぐ4位だったものの、メルセデスから不当に技術供与を受けたと判定されたことで15ポイントがマイナスされていなければ、レーシングポイントの方がマクラーレンよりも上位にきていたはずだ。

とは言え、プレシーズンテストではアストンマーティンがトラブルで苦しめられた一方、マクラーレンは好調を示しており、現時点では中団グループの中では頭ひとつ抜きん出ていると考えられている。

ザイドルは、今年はレッドブルとメルセデスがトップ争いをするのは間違いないと認め、次のように続けている。

「彼らの後ろは非常に接戦となるだろう。我々が3番手争いをすることができるよう願っているよ」

ザイドルは、自分たちにとってのライバルはフェラーリ、アルピーヌ、アルファタウリ、そしてアストンマーティンだろうと予想しているものの、バーレーンで安定感を見せたアルファロメオにも注意する必要があると次のように付け加えた。

「彼ら(アルファロメオ)は冬の間にいい仕事をしたみたいだね。中団は非常にタイトで非常にエキサイティングな戦いになるだろうね」

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