ホンダF1山本雅史マネージングディレクター(MD)が2021年3月12日(金)、3日間のみのF1テスト初日に日本のメディアを対象にオンライン取材に応えた。
多くのファンが気になっていることのひとつに、「2022年以降、レッドブルと『HONDA』の関係はどうなるのか?」という疑問があるだろう。それについて、現時点で決まっていることを山本MDが次のようにコメントした。
まずは気になるホンダPUをレッドブルが使用するという件だろう。これについては、詳細はこれから詰めていく段階ということだ。
「私がテスト(今日から始まったプレシーズンテスト)に参加するのが遅れたのは、青山といろいろやり取りしていまして、そのひとつが2022年以降、レッドブルとアルファタウリがどうなるのかということです」
「周知の事実ですが、レッドブルは『レッドブル・パワートレインズ』という会社を設立し、そこでホンダの知的財産を使用してパワーユニットを継続していくことに方向性は決まっています」
そして2022年以降、ホンダPUを搭載するレッドブルかアルファタウリで、我々は「HONDA」ロゴを見ることはあるのか、ということだが、これについては山本MDはハッキリと否定。そしてホンダとしてはPUが機能するようにできる限り支援していくという。
「今は詳細を詰めている段階で正直ハッキリしたことが決まっていないので皆さんにうまくお伝えできませんが、ホンダとしては今年いっぱい、ホンダというロゴは今年いっぱいで露出しません」
「来年以降については、もちろん業務には引き継ぎというのがありますので、引き継ぎを今年から来年、やり切れるまでしっかりやって、ホンダが前に出ていくことなく、レッドブルとアルファタウリのパワーユニットがうまく機能するように、できる範囲で支援していきたい、ということで協議をしています。」
今年は泣いても笑ってもホンダ・ラストイヤーだ。ホンダがメルセデスにどこまで追いつき、追い越せるのか、このテスト中にその実力がある程度見えてくるだろう。