F1最高責任者のステファノ・ドメニカリが2021年シーズン中にいくつかのレースで試験的に実施する計画が進められているスプリントレースは30分のセッションとなることを明らかにした。
F1では3日間にわたって行われるグランプリ週末をさらに魅力的なものにするために“スーパー予選”と呼ばれることになるスプリントレースを試験導入する計画を進めている。
これまでに伝えられていたところによればカナダのモントリオールで行われる第7戦(6月13日決勝)、イタリアのモンツァで開催される第14戦イタリアGP(9月12日決勝)、そしてブラジルのインテルラゴスで行われる第20戦(11月7日決勝)が実施候補としてあげられていた。
だが、covid-19の影響によりグランプリ開催が難しくなるかもしれないとの報道が行われたモントリオールに代わってイギリスのシルバーストンで開催される第10戦(7月18日決勝)が新たにその試験導入リストに加えられたようだ。
シルバーストン・サーキットのマネジングディレクターを務めるスチュアート・プリングルは『Daily Mail(デイリー・メール)』に次のように語り、スプリントレース試験実施に前向きな姿勢を示している。
「ここにいる誰もがこの取り組みを喜んでいる」
「スプリントレースは衝撃的な追加要素になるだろう」
ドメニカリも12日(金)からF1プレシーズンテストが開始されるバーレーンに赴いており、そこで各チームの代表者たちと共にスプリントレースの詳細について話し合い、最終的な結論を出すことを目指している。
「我々はその複雑な細部を最終決定することになる」
「もちろん、グランプリそのものの威厳を損ねるようなことはしたくないと考えている。それが週末のクライマックスであることに変わりはないよ」
「それ(スプリントレース)はレースの1日前に意味のあるアクションを提供することになる。ファン、メディア、そして放送局に対して、より満足できるものを提供できるだろう。それは30分程度のものになる。表彰式は行われない。それは日曜日まで待ってもらうよ」
そう述べたドメニカリは次のように付け加えている。
「しかし、まだ何ポイントにするかは決まっていないがF1選手権ポイントも与えられるし、それによって決勝のスターティンググリッドも決まることになる」