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ホンダの2021年仕様F1エンジンは「芸術品」だとレッドブル首脳

2021年03月09日(火)17:52 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、ホンダが用意した2021年仕様F1エンジンは「芸術品」だと語った。

現在レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリにエンジンを供給しているホンダが2021年シーズンを最後にF1活動から撤退すると決めたとき、レッドブルとしては2022年から再びほかのメーカーからエンジンを購入するカスタマーチームとなるという選択肢は全く考えていなかったようだ。

「ホンダが撤退すると言ったとき、我々は再びカスタマーとならざるをえなくなった」

母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語ったマルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)は次のように続けた。

「だが、そういうやり方はしたくないし、それは自分たちの信条にも反するということで意見が一致したんだ。だから、我々としてはほかの解決策を見つけなくてはならなかった」

その結果、2022年以降はホンダF1エンジンの知的財産権を譲り受けて自分たちでエンジン製造を行っていくことになったレッドブルだが、すでに現在ファクトリーを構えているイギリスのミルトンキーンズに『レッドブル・パワートレインズ』というエンジン製造部門を設立している。

2025年には新しいF1エンジンレギュレーションが導入される予定となっているが、現時点での情報によれば現在のエンジンコンポーネントのうち最も複雑なシステムだと言われているMGU-H(熱エネルギー回生システム)は撤廃されることになると考えられている。

マルコは、『レッドブル・パワートレインズ』には2025年以降自分たちで独自にF1エンジン開発を行っていくことが可能となるだけの施設が備わっていると次のように続けた。

「そこの施設は、単にメンテナンスができるだけでなく、これまでよりもシンプルなものとなる新しいエンジンの開発も可能となるものだ。我々は事実上自給自足が可能となる」

「パートナーとなり得るいくつかの会社と話をしているところだが、まだ何も決まってはいないよ」

一方、マルコはホンダがF1活動最後の年となる2021年シーズンに向けて用意した新しいF1エンジンは「まさに芸術品だ」と語り、次のように付け加えている。

「いくつかのエリアが改善されたことで、我々はメルセデスとの差を縮められるはずだ」

レッドブルではすでに“フィルミングデー”と呼ばれる宣伝活動用イベントを利用して2021年型マシンRB16Bのシェイクダウンを行っているが、今週にはバーレーンでさらにテスト走行が行われる予定となっているようだ。

レッドブルのドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンは、2021年型マシンはホンダエンジンの改善とともに空力レギュレーションの変更に伴うシャシーの変化が感じられると次のように語っている。

「それらによる変化を実感できるよ。フロアが違っているから、サーキットでのクルマの挙動もこれまでとは違うんだ」

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