NEXT...F1開催スケジュール

【F1】スプリントレース後の表彰式はないと最高責任者

2021年03月08日(月)17:30 pm

今年F1が試験導入を計画している“スプリントレース”だが、そのレース後に表彰式が行われることはなさそうだ。

全23戦が予定されている2021年F1シーズンだが、F1及び統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はそのうちの3戦において日曜日に行われる決勝のスターティンググリッドを決めるためのスプリントレースを試験的に実施する計画を進めている。目的はF1レース週末の魅力をさらに増すためだ。

このスプリントレース試験導入には現在のところ賛否両論あるが、現役F1ドライバーの中には日曜日に行われる本来の決勝レースとのバランスをどうとるかが大きな問題になると考えている者もいる。

今年アストンマーティンで戦うことになる4回F1王者となった実績を持つセバスチャン・ベッテルは次のように語っている。

「300キロメートルで戦われるグランプリが長年にわたって週末最大の挑戦であり続けてきた」

「こういうもの(スプリントレース)が導入されるというのは、僕にしてみれば治療ではなく絆創膏を貼るような感じに聞こえるよ」

これまでに伝えられたところによれば、スプリントレースの試験的実施対象となるのは第7戦カナダGP(6月13日決勝)、第14戦イタリアGP(9月12日決勝)、そしてブラジルのインテルラゴス・サーキットで開催される第20戦サンパウロGP(11月7日決勝)だとされている。

そして、FIA会長を務めるジャン・トッドは、そこで行われるスプリントレースは「スーパー予選」と呼ばれることになると示唆している。

「2つか3つのグランプリにおいてスーパー予選を導入するつもりだ」

そう語ったトッドは次のように付け加えた。

「さらに盛り上げるためなら、こういうことにも喜んで取り組みたいと思う。だが、このスポーツ傷つけるようなことはしたくないと思っている」

F1チームたちは概ねスプリントレースの試験導入には前向きだと伝えられているが、現在はその運用方法の詳細についての話し合いが続けられているところだ。

そして、今年1月からF1最高責任者を務めているステファノ・ドメニカリは、今月28日に決勝が予定されている開幕戦バーレーンGPの開催前までには詳細な計画を発表できるだろうと次のように語っている。

「詳細を詰めているところであり、バーレーンまでには計画を発表する予定にしている」

「最初のレース(スプリントレース)と世界選手権としてのレース(本来の決勝)の間には著しい違いを設ける必要がある」

そう語ったドメニカリは、スプリントレースに関してはレース後の表彰式を実施しない方向だと次のように付け加えた。

「グランプリ終了後のセレモニー(表彰式)がそのイベントの頂点となるものだ。それゆえ、土曜日にはそれに匹敵するものは行われないだろう」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック