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来年はメルセデスがラッセル起用に踏み切る可能性もあるとウィリアムズのボス

2021年03月02日(火)17:47 pm

今年2月にウィリアムズF1チームのCEOに就任したヨースト・カピートが、今シーズン限りでジョージ・ラッセルを失う可能性もあると認めた。

今年3年目のF1シーズンを迎えるイギリス出身のラッセルだが、実際のところはメルセデスの契約下にあるドライバーであり、レンタル移籍のような形でウィリアムズに所属している。

2017年にはGP3チャンピオン、2018年にはF2チャンピオンとなったラッセルが将来を嘱望されるドライバーであることは間違いな。だが、2020年のF1第16戦サヒールGPで新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出走し、そこで素晴らしいパフォーマンスを発揮してみせたことでラッセルの評価がさらに高まったのは間違いないだろう。

F1関係者の中には、メルセデスが2022年にラッセルをフルタイムドライバーとして起用する可能性が高いと考えている者も少なくないようだ。

そのラッセルについての質問を受けたカピートはドイツのテレビ局『n-tv』に次のように答えた。

「彼が昨年メルセデスで走ったとき、彼の自信はさらに強固なものとなった」

「彼は非常に率直な男だし、チームへの注文も多い。彼の年齢ではなかなか見られない本物のプロフェッショナルだよ。私はいつか彼がチャンピオンになると確信しているよ」

メルセデスは現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンとの契約を更新したものの、現在の契約は2021年のみの単年契約となっており、チーム代表のトト・ヴォルフはラッセルが将来のドライバー候補であると明言している。

ウィリアムズとしてもラッセルを失う可能性を考慮し、その準備をしておく必要があると考えているかと質問されたカピートは次のように続けている。

「今後状況がどのように進展し、来年も彼がウィリアムズに残るかどうか様子を見ていくことになる」

「それは、レギュレーションが大きく変わる2022年に向けたメルセデスの展望に大きく左右されるが、我々のチームにおける開発にも左右されることになるだろう」

現在62歳のカピートは、かつてフォルクスワーゲンのモータースポーツ責任者として活躍し、2016年には短期ながらマクラーレンのチーム代表を務めた経験も持っている。

カピートは、昨年ウィリアムズの新オーナーとなったドリルトン・キャピタル社からウィリアムズのCEO職というオファーを受けたときには「ノーとは言えなかった」と語り、次のように付け加えた。

「ウィリアムズは私にとって最大の挑戦だし、最大の名誉だ。(ウィリアムズ)ファミリーからチームを引き継ぐのは特別な仕事だよ」

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