ピエール・ガスリーが、自分がアルファタウリのチームリーダーとなる覚悟はできていると語った。
2019年にトロロッソからトップチームのレッドブルに昇格したフランス出身ドライバーのガスリーだったが、期待された結果を示すことができず、シーズン後半は再びトロロッソに降格されてしまった。
2020年シーズンもアルファタウリと名前を変えた旧トロロッソから出走したガスリーだが、前年のレッドブルでの不調がうそだったかのような好パフォーマンスを発揮。波乱のレースとなった第8戦イタリアGPではチャンスをものにしてF1初優勝も遂げている。
ガスリー自身はレッドブルに復帰することを望んでいたのは間違いない。だが、レッドブルは今季アレクサンダー・アルボンに替えて経験豊かなセルジオ・ペレスの起用を決断。ガスリーに関してはセカンドチームであるアルファタウリでリーダー的役割を演じて欲しいと考えている。
ガスリーは今週、母国フランスのモータースポーツ専門誌『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「チームのリーダーシップをとる覚悟はできているよ。チームを導く上で僕の役割がもっと重要になるだろうね」
2021年のチームメートがルーキードライバーの角田裕毅となることもあり、ガスリーが自分のリーダーとしての役割が重要になるのは間違いないと考えているのは確かだ。
しかし、ガスリーは自分のアプローチそのものを大きく変えるつもりはないと主張している。
「僕のアプローチはたいして変わらないよ。僕はF1経験がないチームメートがいることを忘れないようにしないとならないだけさ」
ガスリーはさらに、アルファタウリというチームをさらにステップアップさせていきたいのだと次のように続けた。
「独立したレーシングチームとしての地位を高め、あまりレッドブルの姉妹チームとして見られないようにしたいんだ」
「コストを抑えるために(レッドブルとの)コラボレーションは続いていくことになる。だけど、いずれにしてもそれはレギュレーションによってかなり制限されている。だから僕らが自分たち自身でできることもたくさんあるよ」
そう語ったガスリーだが、2021年に再び自分が表彰台の中央に立つチャンスはあまり期待できないだろうと考えている。
「そのこと(2020年の優勝)により今では僕もかなり注目されるようになっている。でも自分とチームの状況を客観的に見ないとならないよ」
そう語った25歳のガスリーは次のように付け加えた。
「全ての週末で信じられないようなことができるとは思えないよ」