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アルファロメオの技術トップ「短期的にはシューマッハよりジョビナッツィの方が好ましい」

2021年02月23日(火)17:58 pm

アルファロメオのテクニカルディレクターを務めるジャン・モンショーが、今年もアントニオ・ジョビナッツィがチームにいるのはいいことだと語った。

2020年シーズンには2007年のF1チャンピオンであり、現役最年長F1ドライバーでもあるチームメートのキミ・ライコネンとほぼ互角のパフォーマンスを見せたイタリア人ドライバーのジョビナッツィだが、実際のところ2021年にはフェラーリの育成ドライバーであるミック・シューマッハにシートを奪われるのではないかと考えられていた時期もあった。

だが、ジョビナッツィを契約下に置くフェラーリはシューマッハをハースでF1デビューさせることにし、ジョビナッツィをアルファロメオで続投させるという決断を下している。

モンショーもテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に対し、シューマッハを迎え入れることも想定していたと次のように語った。

「もちろん、我々もその方向で考えていたよ」

「だが、ミックが我々のところでチャンスを得るかどうかは我々が決めることではなかった」

「結局のところ、フェラーリは異なる決定を行った。フェラーリとアルファにはスポンサーシップによる理由があったのは確かだよ。アルファのブランドのためにはイタリア人を乗せた方がいいかもしれないからね」

先週イタリアのマラネロにあるフェラーリのファクトリーを訪れていた27歳のジョビナッツィは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語っている。

「フェラーリとの関係を継続し、いざという時のためにクルマに乗る準備をしておくことが僕にとって非常に重要なのは明らかだよ」

「僕はこれまでのシーズンよりもずっと準備ができていると感じている。僕は毎年自分が進歩していると感じているし、自分のあまり強くない面に取り組んでいきたいと思っている」

アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは22日(月)に次のように語り、ジョビナッツィにはもっと改善を望みたいと示唆している。

「アントニオはレースにおいてもっと一貫性のあるパフォーマンスを見せる必要がある。また、もう少し責任を持ち、決断するが求められる時を迎えている」

しかし、アルファロメオの技術トップであるモンショーは、このチームで3年目を迎えるジョビナッツィと共に2021年シーズンを戦うのはアルファロメオにとって正しいことだと考えている。

「短期的将来、今シーズンのことを考えた場合、私は自分が知っており、クルマのことが分かっているドライバーの方が好ましいと思っていることは否めない。その方が最大の結果を得るために誰かを育てあげなければならない状況よりはいいからね」

「ドライバーを1人か2人変えたり、ルーキーだけにしたりしたようなチームは、必要以上に自分たち自身の立場を苦しくしてしまうと思うよ」

「中期もしくは長期的にはそれによる恩恵を得られるかもしれない。だが、2021年に関しては、2~3レースですでにスピードに乗っていたシャルル・ルクレールのようなドライバーがいない限り、彼らは苦労することになるだろうね」

そう語ったモンショーは次のように付け加えた。

「我々に関しては、恐らくそれほど悪くはないと思う」

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