アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、将来有望だと考える3人の若手ドライバーの名前をあげた。
2021年のF1には3人のルーキーが登場することになっている。そのうちのひとりはもちろんアルファタウリ・ホンダからデビューする日本人ドライバーの角田裕毅であり、あとの2人は共にハースで走ることになるミック・シューマッハとニキータ・マゼピンだ。
しかし、21歳のロシア人ドライバーであるマゼピンに関してはF1ドライバーとしての資質に欠けるのではないかとの声もある。
昨年は角田やシューマッハなどと共にF2で戦っていたマゼピンだが、最近女性に対して不適切な行為を行った映像がSNSに投稿されたことで大バッシングを受け、所属チームのハースに対してもマゼピンとの契約を破棄するべきだとの意見が寄せられるといった状況となっていた。
しかし、実際のところマゼピンに関しては以前から問題視する声があったのも事実だ。マゼピンは下位カテゴリーでのレースに参戦していたころからコース上でもコース外でも何かと問題を起こすことが多かったためだ。
こうした中、オーストリア出身である65歳のトストはマゼピンに関してドイツのメディアに次のように語った。
「厳しい言い方をすれば、『牛から虎をつくることはできない』ということさ」
「結局のところ、私に言わせれば、ドライバーがどれほどの脳みそを持っているかが重要なんだ。私が思うに、最終的には知的なドライバーだけがコックピットで成功できるし、それに応じた行動がとれるんだ」
そう語ったトストだが、今の若手ドライバーの中には将来成功できる可能性を秘めた者が少なくとも3人はいると考えているようだ。
「何人か、非常に優れた若者たちがF1に登場しつつあるよ」
そう語ったトストは次のように付け加えている。
「ミックや裕毅に加えてロベルト・シュワルツマン(フェラーリアカデミー所属ドライバー)がいる。私はこの3人には非常に敬服している。彼らはF1の将来を担うことが運命づけられた世代を代表しているよ」