F1最高経営責任者のステファノ・ドメニカリが、バーレーンが2021年のF1開幕戦に続き第2戦も連続開催する可能性があることを認めた。
2021年のF1カレンダーも新型コロナウイルスの世界的流行の影響により開幕戦として予定されていたオーストラリアGPは11月に延期され、バーレーンGP(3月28日決勝)が今年の開幕戦を務めることになった。
そして、当初はカレンダーになかったイタリアのイモラ・サーキットが第2戦(4月18日決勝)を開催する予定になっている。
現時点では5月2日に決勝が予定されている第3戦はまだ開催地が決定していない状況だが、うわさではここにポルトガルGPが組まれる可能性が高いと言われていた。
だが、そのポルトガルでは新型コロナウイルス感染症covid-19の状況が非常に悪化してきており、実際のところF1を5月に開催できる見込みは小さくなってきているようだ。
こうした中、F1ではイモラでのレース日程を遅らせてバーレーンで2レースを行うことを検討しているのではないかとの憶測も出てきている。
イタリアのメディアからこの件について質問を受けたドメニカリは次のように答えた。
「バーレーンで2レース? その可能性はある」
「ポルトガルはまだ状況がはっきりしていないから確定できていないしね」
ドメニカリはさらに、現状ではキャンセルという扱いとなっている上海での中国GPがカレンダーに復活する可能性もあると示唆している。
「(中国)政府は我々に夏までは国際的イベントの開催はできないと知らせてきた。しかし、我々にとってあの市場が非常に重要であることはご存じの通りだ。ほかにキャンセルが生じた場合、上海がそれに代わる可能性はあるよ」
「誰もが今シーズンは昨年よりもスムーズにいくだろうと考えていたが、そうではなかった。しかしながら、我々は23レースによる選手権を計画しており、私はまだそれを達成できると確信しているよ」
そう語ったドメニカリは次のように付け加えている。
「柔軟な対応が必要なのは明らかだ。すでに我々にはいくつかの計画がある」
ドメニカリはさらに、covid-19による危機的状況が続いているものの、F1は健全な状態を保つことができていると主張している。
「明らかにcovidは財政面に影響を及ぼした。しかし、私たちの資金援助者たちは堅実であり、安定性を保証することができる十分な流動資産を持っているんだ」
ドメニカリはそう語ると次のように締めくくった。
「すでに昨年よりも状況は良くなっており、年内には平常に戻ることができるだろうと期待している。最近ではF1選手権に参戦する意欲があるいくつかのチームも出てきているよ」