アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、今年F1デビューを飾る角田裕毅に事前に可能な限りF1マシンでの走行を経験させるためには多くの努力が必要だったと語った。
ホンダとレッドブルの支援を受ける20歳の角田はここ数日イモラとミサノで2019年仕様アルファタウリF1マシンを使ったテスト走行を行ったが、伝えられるところによれば来週もまたイモラでテストを行う計画もあるようだ。
オーストリア出身のトストは今回のテストに関して次のように語った。
「初心者にとって1日半のテストでは十分な準備はできないからね」
トストが言及したのは、2019年までは合計8日間、2020年も合計6日間で行われていたF1公式プレシーズンテストが2021年にはわずか3日間に短縮されることだ。しかも、各チームが走らせることができるマシンは1日につき1台と定められていることから、2人のドライバーに与えられるのはそれぞれ1日半ずつとなってしまう。
「裕毅がスーパーライセンスを取得したとき、我々は彼のために通常のテストプログラムを展開しなければならないことが明らかになった」
『Motorsport-Magazine.com』にそう続けたトストは次のように付け加えている。
「それには多くの努力が必要だったよ。ホンダのみんなは3週間前にイタリアに到着したが、そのうちの2週間は隔離期間に充てなくてはならなかった。そうしなければ何もすることができなかっただろうね」
角田にこれだけのテスト機会を提供するということは、それだけレッドブルとアルファタウリが角田に期待しているということを示すものだろう。