アルファタウリ・ホンダのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、2021年F1シーズンには大きなチーム間の順位変動は起きないだろうと予想している。
2020年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックにより財政的打撃を受けたF1では、本来2021年に予定されていた新技術レギュレーションの導入を1年遅らせ、2021年には2020年型マシンを継続使用することになっている。
2021年シーズンに向けたマシン開発はルール化された空力パーツの変更以外は“トークン”制度により非常に限定されたものとなっており、F1チームは限られた範囲の中でライバルたちとの開発競争を行わなくてはならない状況だ。
この件についてコメントを求められたエギントンは『motorsport-total.com』に次のように答えている。
「空力コンセプトで違いが生じるとは思わないよ」
「誰もが自分たちのトークンを何かのために使うことになる。だけど、それによって順位が決まるようなことにはならないと思う」
「中団グループはまた非常に接戦になると予想しているよ。順番がどうなるかは分からないけれどね」
そう語ったエギントンは次のように付け加えた。
「我々の目標はトップ5に入ることだ。もし誰もミスを犯さなければかなり接近してくるはずだ。ミスを犯すのが我々でないことを願っているよ」
2020年シーズンのコンストラクターズランキングはフェラーリに次ぐ7位だったアルファタウリ・ホンダだが、獲得ポイントは2019年の85ポイントに対し107ポイントと、レース数が4レース少なかったことを考えればポイント獲得率はかなり進歩していると言っていいだろう。
日本人ドライバーの角田裕毅がF1デビューするだけに日本でも注目度がこれまで以上に高まることが確実なアルファタウリ・ホンダの2021年の活躍に期待したいところだ。