2021年のフェラーリは23歳のシャルル・ルクレールとマクラーレンから移籍してきた26歳のカルロス・サインツのコンビで戦うことになるが、ドライバーたちの若さがフェラーリにとっての不安点ではないかと考えている者もいるようだ。
フェラーリは2008年にコンストラクターズタイトルを獲得したのを最後に無冠の状態が続いている。それでも、コンストラクターズ選手権においてはコンスタントにトップ3チームの位置はキープしてきていた。ところが、2020年は予想以上の不振に見舞われ、コンストラクターズランキング6位に沈んでしまった。
こうした状況から立ち直るにはマシンの性能アップはもとより、ドライバーの経験が非常に重要だと考える者が多い中、2021年シーズンにはフェラーリの歴史を見ても非常に珍しい若手ドライバーのコンビで臨むことになるわけだが、そこがフェラーリの弱点となってしまうのではないかとの見方もあるようだ。
こうした意見があることについてどう思うかと質問されたサインツは次のように答えている。
「正直に言って、年齢がそれほど重要な要素になるとは思っていないよ。どちらかと言えば、このスポーツでは年齢よりも経験の方に価値があるんだ」
「僕はまだ26歳だけど、すでにF1で6シーズン戦ってきたし、フェラーリに加わる前に3つの違うチームで走ってきている」
「シャルルは23歳だけど、もうすぐF1で4年目のシーズンを開始することになるし、このチームでは3年目になる。つまり、彼はクルマのこともマラネロ(フェラーリ)のことも完璧に分かっているんだ」
そう主張したサインツは次のように付け加えた。
「僕が言いたいのは、スクーデリア(フェラーリ)ではずいぶん久しぶりの若いドライバーのペアとなるけれど、僕たちはもはや新人ではないし、フェラーリで走ることの重要性と責任を理解しているということさ」