今年はアメリカに戦いの場を移すことになっているケビン・マグヌッセンだが、2020年限りでハースのシートを失うことが明らかとなった後ほかのF1チームから2021年に向けてオファーを受けていたことを認めた。
デンマーク出身ドライバーである28歳のマグヌッセンは今年はアメリカに渡りチップ・ガナッシ・レーシングのドライバーとしてIMSA(国際モータースポーツ協会)が統括するシリーズに参戦することになっている。そして現在は1月28日(木)から31日(日)にかけて行われるデイトナ24時間レース出走に向けて準備を行っているところだ。
だが、そのマグヌッセンは、実はほかのF1チームからオファーを受けたものの、それは断ったのだと明かしている。
「それがどこだったかは言えないんだ。そうすれば誰かを怒らせることになると思うからね」
微笑みを浮かべながら母国デンマークの男性向け雑誌『Dossier(ドシー)』にそう語ったマグヌッセンは、そのオファーを断った理由を次のように説明している。
「というのも、それはハースと同じくらいのチームだったからさ」
「それはそれほど難しいことじゃないよ」
2020年のF1シーズンでは10チーム中7チームが3桁のポイントを獲得する中、コンストラクターズランキング8位のアルファロメオは8ポイント、9位のハースは3ポイント、最下位のウィリアムズは獲得ポイントなしという結果に終わっている。
マグヌッセンのコメントからすれば、オファーを打診してきたのはアルファロメオかウィリアムズのどちらかだったと考えて間違いないだろう。
「F1にとどまるチャンスがあったわけだけど、そういう形で続けることにやる気を感じなかったんだ」
デイトナでそう語ったマグヌッセンは次のように付け加えた。
「どこか大きなチームで勝利のチャンスを手にすることができればよかったんだけれどね」