昨年までF1最高責任者の座にあったチェイス・キャリーの後任として今年1月からF1を統括するCEOに就任したステファノ・ドメニカリが、現時点ではルイス・ハミルトンが2021年にF1で走るという確証はないと認めた。
2020年でメルセデスとの契約が切れた36歳のハミルトンだが、2021年以降に向けたメルセデスとの契約交渉はかなり難航していると伝えられている。
かつて2014年シーズンの第3戦バーレーンGPまでフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカリはイタリアの『Sky Sports 24(スカイ・スポーツ24)』に対し、昨年の暮れに7度F1王者となったハミルトンと話をしたと次のように語った。
「我々はクリスマスの時期に話をしたよ」
「彼は準備をしている。だが、メルセデスとの新契約にサインするのか、あるいはしないのかについては教えてくれていない」
このドメニカリのコメントは、ハミルトンとメルセデスとの交渉が最終的に決裂する可能性があることを示唆したものだとも受け止められそうだ。
しかし、新たなF1最高責任者として迎えた最初のシーズンでF1界のスーパースターとも言えるハミルトンを失うことになればドメニカリにとっても大きな痛手となるのは確かだろう。
「彼(ハミルトン)には世界最強となる素晴らしいチャンスがある。単にスポーツの分野だけではなくね。彼は競技以外の分野でもその役割を持ち続けることができる」
そう語ったドメニカリは次のように付け加えた。
「チャンピオンになることがそのひとつだ。しかし、ほかの分野で違うこともできる。だから、関係者のひとりとして、私はすぐに全て解決されるだろうと確信しているし、そうなることを望んでいるよ」