2014年のF1シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていたステファノ・ドメニカリが、2021年にフェラーリが大きく飛躍することは「簡単ではないだろう」と語った。
フェラーリ離脱後はフォルクスワーゲンに加わり、2016年からはその傘下にあるランボルギーニのCEOを務めていたドメニカリだが、2021年1月にチェイス・キャリーの後任としてF1の新CEOに就任している。
そのドメニカリはイタリアの『Sky Sports 24(スカイ・スポーツ24)』から2020年シーズンに不振にあえいでしまったフェラーリについて質問されると次のように答えた。
「昨年起きたこととは対照的に、我々にとっては競争力のあるフェラーリが必要だ。復活をとげるフェラーリが必要なんだ。だが、私もそれが難しい状況にあることは理解している」
しかし、ドメニカリは今年のフェラーリは一定の進歩を見せるはずだと考えている。
「レギュレーションがあまり変わらないことでそれが簡単なことではないだろうが、いろんなことが改善されるだろうと私は確信している。彼らは昨年の差を縮めるためにパワーユニットに少しばかり取り組むことができていたからね」
そう述べた55歳のドメニカリは次のように付け加えた。
「私は、フェラーリが再び戦えるようになるという目標に近いところにまで来ていると予想している。トト・ヴォルフ(メルセデス)やクリスチャン・ホーナー(レッドブル)のようなライバルチームの代表たちでさえそれを望んでいると思うよ。そうすれば誰にとってももっと魅力的なF1になるだろうからね」