ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が、2020年シーズン最終戦で再びメルセデスF1マシンに乗ることができなかったときには“奇妙”に感じたと語った。
メルセデスとの契約下にあり、2019年からレンタル移籍のような形でウィリアムズのドライバーを務めている22歳のラッセルだが、新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてバーレーンで行われた昨年のF1第16戦サヒールGPにメルセデスから出走。
ラッセルはポールポジションこそバルテリ・ボッタス(メルセデス)に僅差で奪われたものの、レースでは終盤にピット作業ミスが起きるまでトップを快走。初優勝はほぼ確実だと思わせる走りを見せていた。
普段は戦闘力に劣るウィリアムズF1マシンで終始下位を走行していたラッセルだが、メルセデスF1マシンでその本当の力を十二分にアピールすることができたと言っていいだろう。
だが、続く最終戦アブダビGPでは新型コロナウイルス検査で陰性に戻ったハミルトンが復帰。ラッセルは再びウィリアムズF1マシンで戦うしかなかった。
ラッセルは自分が最終戦にメルセデスから出走できないと分かったときにはがっかりしたと認めている。
「正直に言って、(ウィリアムズに)戻るのは奇妙な感じだったよ」
「バーレーンでの週末を迎える前は、メルセデスから2レースに出られることをすごく望んでいたんだ。そうすれば最初の週末が練習となり、アブダビではもっと力を発揮できるはずだったからね」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ったラッセルは次のように付け加えた。
「でも、ウィリアムズのみんなが僕にF1でのチャンスを与えてくれたし、過去2年にわたって僕のために懸命に取り組んでくれた。彼らのためにベストを尽くすのが僕の義務なんだ」