F1からまたアルファロメオの名前が消えるかもしれないと報じられている。
イタリアの名門自動車会社であるアルファロメオだが、2018年にスイスに本拠を構えるザウバーのタイトルスポンサーとなり、アルファロメオ・ザウバーとしてそのブランド名がF1に復活。2019年からはザウバーの名が外され、アルファロメオ・レーシングとしてF1活動を行っている。
こうした中、このほどイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、今後もアルファロメオの名前がF1に残るかどうかが不透明な状況となっていると報じている。
同紙によれば、アルファロメオを傘下に置くフィアット・クライスラー(FCA)とプジョーブランドを展開するフランスのPSAが合併したことを受け、今後もアルファロメオとしてF1活動を継続していく意味があるのかどうかが問題視されるようになりそうだという。
FCAとPSAの合併により新たに誕生した新会社ステランティスは世界第4位の自動車会社となり、今後アルファロメオ、プジョー、シトロエン、オペル、ボクスホールなどのブランドを共同で展開していくことになる。
今回『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように報じている。
「FCAとPSAの合併によって生まれた新たな世界的自動車大手の計画には、グループのブランドによるスポーツ活動の見直しも含まれている」
「それは2018年からザウバー・フェラーリのスポンサーを務めているビショーネ(Biscione)からスタートすることになる」
“ビショーネ”とはアルファロメオのロゴに使用されている蛇の図柄が用いられた紋章のことで、ここではもちろんアルファロメオを指す言葉として用いられている。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように結んでいる。
「歴史上重要なブランドがF1に留まるかどうかは、1年以上に及ぶ交渉の結果1月4日に発表された合併に由来する新たな産業計画次第だということになる」