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「レッドブルのF1撤退も除外はできない」とアルファタウリのボス

2021年01月04日(月)18:38 pm

レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、今後のエンジン問題の動向いかんでは自分たちがF1から撤退する可能性も除外することはできないと語った。

世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社は、現在レッドブル・レーシングとアルファタウリという2つのチームによるF1活動を行っている。

だが、その2チームにエンジンを供給しているホンダが2021年シーズン限りでのF1撤退を決定したことから、レッドブルとしては2022年以降のエンジン問題への対応を余儀なくされている。

これまでに伝えられているところによれば、レッドブルではホンダからF1エンジンの知的財産権を買い取り、自分たちでそのエンジンの製造を続けていく方向で調整を行っている。

しかし、仮にレッドブルとホンダとの交渉がまとまったとしても、レッドブル自身では2022年以降に向けて新たなバージョンのエンジンを設計製造することはできない。このためレッドブルとしてはライバルエンジンメーカーであるメルセデス、フェラーリ、ルノーに対し、2022年以降のエンジン開発を凍結するよう求めている。

実際のところ、この問題がクリアできなければレッドブルとしてはほかのメーカーからエンジンを購入するしかなくなるわけだが、その場合にはかつてパートナーを組んでいたルノーしか選択肢がないと考えられている。

こうした状況の下、トストはレッドブルとアルファタウリがF1から撤退する可能性も残されていると示唆している。

「それ(F1撤退)がないとは言えないね。ひとつ確かなことは、ディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル社最高権威)とレッドブルは成功するために戦っているということだ。そしてもしも優れたエンジンが手に入らないがためにレッドブルがレースで勝利したりF1タイトルを狙ったりすることができなければ、マテシッツがこのスポーツを続ける意味があるかどうかを考えるようになる可能性はあると思う」

「それは、アルファタウリも含め、どちらのチームにとっても大きなリスクだ」

『Motorsport-Magazine.com』にそう語ったオーストリア出身のトストは次のように付け加えた。

「我々はあらゆる面でレッドブル・レーシングとの協力関係に依存しているし、突然全てを自分たちだけで行うことが可能になるわけじゃない。それは本当に長い時間がかかるプロセスなんだ」

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