アルファタウリは16日(水)、日本人ドライバーの角田裕毅(つのだゆうき)を2021年のフルタイムドライバーとして起用することを正式に発表した。
ホンダの支援を受け、レッドブルの育成ドライバーともなっていた20歳の角田は2020年にはF1直下の下位カテゴリーとなるF2選手権に参戦し、デビューイヤーにランキング3位となる成績を収めている。
しばらく前から角田が2021年にアルファタウリでF1デビューを飾る可能性が高いとうわさされていたが、15日(火)にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1公式シーズン後テスト(通称ヤングドライバーテスト)においても123ラップをこなして5番手タイムを刻むなど、F1昇格にふさわしい実力を持つことを証明してみせていた。
角田は2021年にはピエール・ガスリーのチームメートとしてアルファタウリ・ホンダでF1初シーズンを迎えることになる。F1で日本人ドライバーが走るのは2014年の小林可夢偉以来7年ぶりのことになる。
■フランツ・トスト(アルファタウリ/チーム代表)のコメント
「レッドブルではしばらく前から裕毅のキャリアを見守ってきていたが、私は彼が我々のチームにおいて素晴らしい財産となることを確信している。
今年はF2で走る彼を見ていたが、彼はレースにおける攻撃的な姿勢と優れた技術的理解力を兼ね備えていることを示してみせた。11月にイモラで行われたテストで彼は2018年型マシンを走らせたが、レースシミュレーションにおける彼のラップタイムには非常に一貫性があったし、彼はその日も進歩を示し、エンジニアたちに有益なフィードバックを行っていた。
それに加え、彼はホンダのエンジニアたちとも非常によく調和が取れていたし、それが間違いなく役立っていた。今週のアブダビでのテストにおいても彼は飲み込みが早く、F1昇格の準備が整っていることを証明してみせたよ」
■角田裕毅のコメント
「ほとんどのレーシングドライバーたちと同じようにF1でレースをすることが僕の目標でした。ですから、このニュースをすごくうれしく思っています。スクーデリア・アルファタウリ、レッドブル、(ヘルムート)マルコ博士に感謝したいと思います。
そしてもちろんここまでの僕のキャリアを支え、ヨーロッパでレースをするという素晴らしいチャンスを与えてくださったホンダのみなさんたちの支援に感謝します。
そして、僕がここに到達するためにレースをしてきたチームたちにも感謝しなくてはなりません。とりわけカーリン(F2)では今年非常に多くのことを学びました。
来年は日本の大勢のファンの期待を背負うことになるのは分かっています。彼らのためにもベストを尽くすつもりです」
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