2020年のF1最終戦の舞台となるアブダビで伝えられたフェラーリに関するニュースがF1パドックを騒がせている。
まず、フェラーリF1チームの代表を務めるマッティア・ビノットが、突然体調不良を理由にアブダビを去ったと伝えられている。フェラーリによればビノットは新型コロナウイルス感染症であるcovid-19に罹患したのではないという。
イタリアのメディアによれば、ビノットの症状はかなり重いものであり、当面自宅で業務に当たることになるだろうという。
そして、もうひとつの重大ニュースは、2018年7月からフェラーリCEO(最高経営責任者)の職にあったルイス・カミレリが「個人的理由」により突然辞任したとういうものだ。
伝えられるところによれば、フェラーリの会長を務めるジョン・エルカーンが今後暫定的にCEOも兼務することになるという。
エルカーンは次のように語っている。
「彼(カミレリ)にとって簡単な決断ではなかったことは知っている。だが、このような重大な決定にそうしたことはつきものであり、我々はそれを尊重しなくてはならない」
また、今週末のレースを最後にフェラーリとの6年にわたった関係に終止符を打つことになるセバスチャン・ベッテルが、マウリツィオ・アリバベーネに代わって2019年1月からチーム代表を務めてきたビノットとの関係は決していいものではなかったことを明らかにしている。
2021年はアストンマーティン(現レーシングポイント)で戦うことになるベッテルはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「僕たちはお互いをすごく尊重していたよ。だけど、何らかの関係において基本となるべき愛のようなものは全くなかったよ」