先週末にバーレーンで開催された今季のF1第16戦サヒールGPはメルセデス勢が1人も表彰台にいないレースとなったが、これは第8戦イタリアGP以来今季2度目のことだった。
そのレースで優勝したのはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、2位はエステバン・オコン(ルノー)、そして3位はランス・ストロール(レーシングポイント)であり、レーシングポイントのドライバーが2人とも表彰台に上ったのも初めてのことだった。
レーシングポイントは2021年からはアストンマーティンのワークスチームとして活動することになっているが、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは少数ながらアストンマーティンの株を取得していることでも知られている。
自分のチームがサヒールGP決勝で信じられないようなピット作業ミスを犯して表彰台を逃したのは残念なことだろうが、来季アストンマーティンと名を変えるレーシングポイントの好調はヴォルフにとっても歓迎すべきことに違いない。
「セルジオのことはうれしく思っている。彼はすごい速さを見せたからね。そしてもちろんローレンスにとっても喜ばしいことだった」
そう語ったヴォルフは、2018年にフォース・インディアを買収したのに続き今年はアストンマーティンも買収したローレンス・ストロールは「知的な決断と知的な戦略によって成功に導くことができる」ということを証明して見せたのだと続け、次のように付け加えた。
「悲観論者ばかりの中で、誰がレーシングポイントが1位と3位でフィニッシュすると考えていただろうか? 結局のところ、彼は自分の言葉を実行に移したんだ」