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【F1ヤングドライバーテスト】アロンソはOK!ベッテルやサインツはNO!

2020年12月10日(木)19:15 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、現役のF1フルタイムドライバーたちには来週ヤス・マリーナ・サーキットで行われるヤングドライバーテストに参加する資格はないと通達したようだ。

今週末には2020年のF1最終戦となるアブダビGP(13日決勝)が開催されるが、その舞台となるヤス・マリーナ・サーキットで来週には公式シーズン後テストが行われる予定となっている。

このテストは通称ヤングドライバーテストと呼ばれており、文字通りF1経験のない、もしくは少ないドライバーに経験を積ませることもひとつの目的となっている。

だが、最近になって2回F1チャンピオンとなった実績を持つ39歳のフェルナンド・アロンソがこのテストへの参加を認められたことが明らかとなった。

2018年シーズンまでマクラーレンでF1を戦っていたアロンソは2021年にはアルピーヌと名前を変えるルノーで3年ぶりにF1復帰を果たすことになっているが、いくら2年間のブランクがあるとは言え、アロンソがヤングドライバーテストに出場することについては疑問を持つ者も多い。

この件に関してFIAはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して自分たちには「チームからのリクエスト」に応じてヤングドライバーテストのルールに例外を設ける権利があるのだと語り、次のように付け加えている。

「チームはコロナウイルスに関連して業務遂行に困難を抱えている。このため、いつかの出願者にそうした例外が認められたものだ」

実際のところ、レッドブルもかつて3年トロロッソで戦った経験を持つ32歳のセバスチャン・ブエミ(リザーブドライバー)を、そしてアルファロメオも2019年にウィリアムズのフルタイムドライバーを務めていた36歳のロバート・クビサ(リザーブドライバー)をヤングドライバーテストに起用することになっている。

レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、シミュレーター作業も担当しているブエミを起用することはレッドブルにとって大きな意味があるのは確かだと次のように語っている。

「レッドブルはシミュレーター担当ドライバーのブエミを走らせると聞いた。それは彼らにレッドブルのシミュレーターがタイヤに関してどれほど現実に即しているかをチェックするチャンスとなる」

アロンソやクビサにヤングドライバーテスト参加が認められるのであれば、2021年に新チームで走ることになるドライバー、例えばマクラーレンからフェラーリへ移籍するカルロス・サインツ、フェラーリからアストンマーティン(現レーシングポイント)に移籍するセバスチャン・ベッテル、ルノーからマクラーレンへ移籍するダニエル・リカルドらにも同じようにチャンスが与えられてもいいのではないかとの意見もある。

だが、伝えられるところによれば、FIAは2020年シーズンにF1で走ったことがあるドライバーに関しては(2レース以下の出走を除き)ヤングドライバーテストへの参加は認めない方針だという。

マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、リカルドに2020年型マクラーレンF1マシンを体験させることができないのは仕方のないことだと次のように語っている。

「ルールを修正すべき理由は見当たらないが、アロンソの件で無駄なエネルギーを使いたいとは思わないよ」

「その代わり、我々はもっといいチームになるように取り組んでいくし、サーキット上でライバルを倒すつもりだ」

2021年にマクラーレンで走ることになるリカルドも次のようにコメントしている。

「僕には失うものは何もないよ。いずれにしても、2021年になるまで僕のマクラーレンでの日々はスタートしないからね」

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