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【レッドブル】2021年にジョージ・ラッセルを起用する可能性はないとチーム首脳

2020年12月10日(木)18:01 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、先週末にバーレーンで行われたF1第16戦サヒールGPでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が優勝したことは自分たちの2021年のドライバー決定には何の影響も及ぼさないと主張した。

今年レッドブルのフルタイムドライバーとして2年目のF1シーズンを迎えたアレクサンダー・アルボンだが、チームメートのマックス・フェルスタッペンとは大きな差がついてしまっており、2021年もそのシートを確保するのは難しいだろうとうわさされている。

マルコも、もしアルボンを諦めることになれば、ペレスもしくはニコ・ヒュルケンベルグをその後任として起用する可能性を示唆している。だが、レッドブルでは今週末に開催される今季の最終戦アブダビGP(13日決勝)を終えるまでは判断を急ぐつもりはないと主張し続けてきている。

F1関係者の中にはサヒールGPでF1初優勝を遂げたことでレッドブルがペレス起用に動く可能性が高まったと考えている者もいるようだ。

しかし、マルコは『f1-insider.com』に次のように語った。

「バーレーンでのセルジオ・ペレスの勝利は我々の決断には何の影響も及ぼさないよ」

「我々はすでにその前から候補者たちの強みや弱点を知っていたからね。アブダビでの最終戦が終わった後で、じっくりとこの問題に取り組み、考え得る最善の判断を行うつもりだ」

メディアなどではサヒールGPで新型コロナウイルス感染により欠場したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出走し素晴らしいパフォーマンスを見せたジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の獲得に動くのではないかとの推測もされている。だが、マルコはその可能性を否定し、次のように語った。

「ラッセルは我々にとっての検討対象ではないよ。彼が先週の日曜日に素晴らしい仕事をしたのは確かだ。だが、メルセデスのマシンなら、かなり多くのドライバーたちにもそうすることができていただろう」

マルコは、ラッセルに関して特に問題となるのがメルセデスとの関係の深さだと次のように続けている。

「まず、彼はメルセデス所属ドライバーだ。次に、彼はトト・ヴォルフ(メルセデス/チーム代表)によってマネジメントされている」

「いずれにせよ、彼(ラッセル)は我々にこっそり教えてくれたが、ヴォルフと10年間の契約を結んでいるんだ」

「だからそれは我々にとっては問題外なんだ。我々には我々のために成長したいと考えている素晴らしい才能を持った若いドライバーたちもいるんだ。角田裕毅のようにね」

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が発表した木曜日(10日)に行われるアブダビGP公式記者会見リストには今回もラッセルはメルセデスのドライバーとして記載されている。

最終戦でのハミルトンの復帰を期待しているヴォルフも、それが実現できるかどうかは分からないと次のように語っている。

「ルイスの状態は改善しつつある。だが、彼が走ることができるかどうかはギリギリまで分からないだろう」

また、メルセデスが2021年にバルテリ・ボッタスに替えてラッセルを起用することになるのではないかとのうわさについて質問されたヴォルフは次のように答えている。

「正直に言って、あれ(サヒールGPでのラッセルのパフォーマンス)が我々にとってどういう意味を持つのかということについて、まだ決心がつきかねているんだ」

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