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【ペナルティ】タイヤを取り違えたメルセデスに252万円の罰金!ラッセルは初ポイント獲得も悔しい結果に

2020年12月07日(月)8:08 am

F1第16戦サヒールGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)決勝レースで、ピットストップ中にジョージ・ラッセル(メルセデス)のタイヤを間違えたメルセデス・チームに対して、罰金2万ユーロ(約252万円)を科すことを決定した。

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スチュワードはドライバーの失格ではなくチームへ罰金を科すという選択をした。その結果、好結果を逃したラッセルだが、F1初ポイントは獲得できた。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)の代役として急遽メルセデスに単発レンタル移籍をしたラッセルは、初のアウタートラック(外周)で、レースの大半をリードしF1初優勝を目指していた。

しかし、レースが後半に入ったところでセーフティカーが入ると、ラッセルとバルテリ・ボッタス(メルセデス)は同時にピットに呼ばれ、そこでピットは大混乱。チームは誤ってボッタスのフロントタイヤをラッセルのクルマに着けてしまったのだ。

問題の発端は、メルセデスのピットウォールからピットクルーへラッセルの準備を指示されたものの、同時にラッセルからのメッセージが再生されるという「ラジオ・コミュニケーションの技術的な問題」のため、聞こえていなかったという。

これについてスチュワードは、「明らかにルール違反であり、通常なら失格になっていただろう」と述べたものの、FIAはドライバーにペナルティを科すのではなく、「ラジオに問題があった事に加え、緩和する状況にある」と判断し、チームに罰金を科すことにした。

スチュワードは次のように述べている。

「まずチームは1周以内に問題を修正した。63号車(ラッセル)はもう一度ピットストップを行った」

「第2に、77号車(ボッタス)はピットストップでタイヤ交換をしたが、本来取り付けられるはずのフロントタイヤが63号車に着けられていたため、それまで着けられていたタイヤを着けて、大幅に遅れて送り出した」

「第3に、この種の問題は第24.4条b)第2項に言及されている『3ラップルール(許容範囲)』に本質的に似ている」

この種の違反はF1では例がなかったとしつつも、こうしたタイヤルールは、どのチームにも起こり得るため、ペナルティが必要だったとしている。また、遅延なく是正された場合の違反についてはルールの見直しが必要だろうとした。

この判断により、ラッセルはF1初ポイントとなる9位の2ポイント、ファステストラップで1ポイントを獲得し、ドライバーズランキングで18位になった。

また、レースの大半をリードした印象的な走りは、今季ハミルトンとボッタスを除いて誰よりも多いラップをリードしたことになる。来週のアブダビGP、ラッセルはメルセデスで2度目のチャンスを得るのか、それともウィリアムズに乗っているのだろうか。勝てる実力を示したラッセルとしてはリベンジしたいところだろう。

大混乱と感動のF1サヒールGP決勝レースのプレイバックは、DAZNで期間限定で配信している。

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