今週末にバーレーンで行われる2020年F2選手権最終ラウンドで逆転タイトル獲得を狙うカラム・アイロットだが、2021年はF1昇格どころか、全くレースができない可能性すらあるようだ。
フェラーリのドライバー育成プログラムとして知られる“アカデミー”のメンバーでもある22歳のアイロットは、少し前には2021年にハースもしくはアルファロメオからF1デビューを飾る可能性もあると考えられていた。
だが、フェラーリのアカデミー所属ドライバーのうち2021年にF1に昇格できるのは現在F2ランキングトップに位置しているミック・シューマッハだけとなることが確定。そしてイギリス出身のアイロットは現時点では2021年の計画が全く立っていない状況だ。
今季のF2最終ラウンドを残す時点でミック・シューマッハに次ぐランキング2位につけているアイロットには、2021年にどこかのF1チームとリザーブドライバー契約を結ぶ可能性はあると考えられている。
「今それに向けて取り組んでいるところだよ」
「来年もパドックにいられることを期待しているし、2022年にはF1デビューできればと思っているからその準備ができるよう可能な限りF1に関わっていたいんだ」
そう語ったアイロットだが、2019年から参戦しているF2シリーズで2021も戦うチャンスは小さいようだ。
「何らかのレースができればと期待しているけれど、そのチャンスはすごく小さいね」
アイロットはそう語ると、次のように付け加えた。
「すでに今年も終盤だし、シートはすべて決まっている。もう1年F2で走るチャンスも非常に小さいよ」
一時はF1昇格のチャンスもあると考えられていたアイロットだが、最悪の場合2021年はレースが全くできず完全な浪人状態となってしまう可能性もありそうだ。
ともあれ、アイロットが2022年以降にF1昇格の望みをつなげるためにも、今週末のバーレーンで現在14ポイント差がついているミック・シューマッハを逆転してF2タイトルを手中に収めておきたいところだ。