メルセデスF1チームは、7度目のチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスの検査で陽性だったとして、今週末のサヒールGPに出場できないことを発表した。
■ハミルトン、陽性
ハミルトンは先週3回検査したが、毎回検査結果は陰性だったという。最後の検査結果は、週末のレーステストプログラムの一環として毎回行われているもので、日曜日の午後にサーキットで検査をしたものだ。
しかし、ハミルトンはレース翌日の月曜日の朝に目覚めた時、新型コロナウイルスの軽度の症状を感じたと同時に、バーレーンに到着する前の接触者が陽性だったことを知らされた。その後、ハミルトンは検査を行って陽性という結果になり、再び検査しても陽性だったという。ハミルトンとの濃厚接触者は再検査をしており、チーム内でどれほどの人数に影響するのかはまだ発表されていない。また、他のドライバーへの影響も未確認だ。
ハミルトンは現在、バーレーンの新型コロナウイルス対応と公衆衛生当局のガイドラインに従って隔離している。ハミルトンの早期回復を願うチームは、ハミルトンは軽度の症状は見られるものの他の点では健康だと発表している。
■ハミルトンで3人目の感染者
新型コロナウイルスに感染してF1ドライバーが欠場するのは、シルバーストーンでのセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ドイツでのランス・ストロール(レーシングポイント)に続き、ハミルトンで3人目となった。
■代役は誰?最終戦は?
気になるのは、今週末ハミルトンの代わりに誰が乗るのかということだ。メルセデスのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンは、火曜日にバレンシアでフォーミュラEのテストを実施した後、事前の計画通りにバーレーン入りする予定だが、チームはハミルトンの代わりのドライバーについては「後ほど発表する」としている。
ここで今季大活躍のスーパーサブ、ニコ・ヒュルケンベルグの起用があれば来季以降のシート争いも面白くなりそうだ。ヒュルケンベルグは同じメルセデスPUを使い、昨年型メルセデスのコピーと言われるレーシングポイントで活躍していることから、順応は早いと思われる。
また、ハミルトンは最終戦F1アブダビGPへの出場についても来週の検査次第ということになりそうだ。