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【決勝レースレポート】大クラッシュ・炎上で1時間半の赤旗中断、レッドブル・ホンダ勢は表彰台を獲得!ハミルトン貫禄の勝利/F1バーレーンGP

2020年11月30日(月)4:33 am

F1第15戦バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)の決勝レースが行われた。

●【決勝レース結果】F1第15戦バーレーンGP タイム差、周回数、ピット回数

優勝は自身7度目のチャンピオンを決めているルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季11勝目を挙げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)でレッドブル・ホンダが2台そろって表彰台を獲得。一方でオープニングラップではロマン・グロージャン(ハース)が恐ろしい大クラッシュにより炎上するなど大波乱のレースとなった。

■グロージャン、恐ろしい大クラッシュで炎上

オープニングラップのターン3で恐ろしい大事故は起こった。スタート直後の混雑を避けてクリーンなポジションへ動いたグロージャンが後方のダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触。グロージャンはガードレールに真っ直ぐ突っ込んだ。

マシンはコクピットから真っ二つになり大炎上。コクピット部分はガードレールの間に挟まったまま激しく燃えていたが、その燃えさかる炎の中からグロージャンは奇跡的に自力で脱出した。もし頭部保護のヘイローがなければヘルメットはガードレールに激突して意識を失っていただろう。また、脳震とうで気絶したり、ガードレールへの挟まり方が悪くコクピットから脱出できない状況になっていたら命が危険な状態だった。幸い命に別状はなく、肋骨の骨折と軽度の火傷によりヘリコプターで病院に搬送されたが、動揺していたものの意識はハッキリしていた。

赤旗中断中、恐ろしい大クラッシュのリプレイ映像を見ていたドライバーやチームスタッフたちは明らかに動揺しているように見え、中には涙をこらえている者もいた。

■ストロール、横転

マシンの回収作業やガードレールの修復作業のため、レースは1時間以上も中断していたが、レース開始から1時間25分が過ぎたところでようやくレースが再開した。しかし、再開後すぐに事故が発生した。

右コーナーでライン通りにターンインしたランス・ストロール(レーシングポイント)の右リヤタイヤと、イン側にいたクビアトの左フロントタイヤが接触してストロールは横転してひっくり返ってしまった。レースが再開したばかりだったが、すぐにセーフティカーが導入された。ストロールは自力で脱出している。

この接触事故を後ろから見ていた先輩ドライバーのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、もう少し状況判断をして走れと2人の走りに苦言を呈していた。

また、事故の原因を作ったと判断されたクビアトには10秒タイムペナルティーが科せられた。

■ペレス、残り3周でエンジンブロー。3位表彰台を逃す

その後、レースはハミルトンを先頭にフェルスタッペンが追う展開となったが、フェルスタッペンがハミルトンに勝てるほど速いペースはなかった。

その2台の後ろで表彰台圏内を走行していたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)だったが、残り3周となったところでパワーユニットから白煙を吹き、コースサイドにマシンを止めることとなった。チーム代表のオットマー・サフナウアーは思わず頭を抱えてしまった。

これにより表彰台圏内に入ってきたのがアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。ランド・ノリス(マクラーレン)に攻められていたものの、最後はセーフティカー先導のままフィニッシュしたため、アルボンは自身2度目の表彰台を獲得した。

その後ろでフィニッシュしたのはマクラーレン勢。ノリスが4位、カルロス・サインツ(マクラーレン)は5位でフィニッシュしたことで、コンストラクターズ争いで3位に浮上した。一方でレーシングポイントはゼロポイントとなり、ランキング争いでマクラーレンにリードされてしまった。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はワンストップ作戦と最後のセーフティカーのおかげで6位フィニッシュ。追っていたダニエル・リカルド(ルノー)は届かず7位。8位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)だったが、ラスト3周でパンクに見舞われたものの、そのまま走りきった。

9位はエステバン・オコン(ルノー)、10位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。

ハミルトンはシーズン11勝目、5連続優勝を飾った。今では1952年に勝率75%を記録しているアルベルト・アスカリの記録も見えている。そのハミルトンは、レース後のインタビューで改めて「危険なスポーツ」だという見解を示し、グロージャンの早期回復を願った。

レースは長丁場となったが、通常は起こらないことが数多く起こり、レース中は各所で何度もバトルが見られ、目が離せないレースだった。

●【ハイライト動画:レース】大クラッシュ、炎上、横転、エンジンブロー・・・レッドブル・ホンダは2台そろって表彰台!/F1バーレーンGP
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