1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、同じカナダ出身ドライバーであるランス・ストロール(レーシングポイント)がF1トルコGP予選で見せたパフォーマンスを賞賛した。
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イスタンブール・パークで行われたトルコGP決勝は9位フィニッシュに終わったストロールだが、その前日に非常に滑りやすいウエットコンディションの中で行われた予選ではまさにスーパーラップを見せてF1初ポールを獲得するという大番狂わせを演じていた。
ビルヌーブはこれまで常にストロールに対して辛口のコメントをしてきており、彼がF1にいられるのは大富豪の父親が持ち込む金の助けによるものだとさえ語っていた。
だが、そのビルヌーブでさえ、トルコGP予選で22歳のストロールが見せた走りに関して次のように語った。
「非常に素晴らしいラップだったよ」
「ほかの何人かのドライバーとは違い、彼は全くミスを犯さなかったし、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が最後のアタックでためらいを見せたところに付け入ってみせた」
「本当に、今回は、彼を批判することなど何もないよ」
「あれは運ではなかった。彼がうまく走ったんだ。何人かのドライバーも同じ戦略をとってセッションの最後でインターミディエイト(水量が少ない時用のレインタイヤ)を履いたが、彼がその中でもいい仕事をしてみせただけだ」
そう語ったビルヌーブは、ストロールは先週末のトルコ同様、サーキットのコンディションが悪い時に速さを見せることがあると次のように付け加えている。
「彼は2017年にはモンツァ(イタリアGP)の予選でも見事な走りをした(4番手)し、バクー(アゼルバイジャンGP)でも表彰台に上ってみせた。彼は明らかにコンディションが難しい時の方が調子がいいね」