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「フェルスタッペンは我々の選択肢にはない」とメルセデスF1のボス

2020年11月12日(木)18:40 pm

メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と契約すればメルセデスにとって好ましいことにはならないだろうと語った。

現在レッドブルにワークスエンジンを供給しているホンダが2021年限りでF1活動から手を引くことになったことで、にわかにフェルスタッペンが2022年以降メルセデスに移籍するチャンスをうかがうのではないかとのうわさがささやかれるようになっている。

だが、フェルスタッペンのメルセデス加入の可能性について質問されたヴォルフは、オーストリアのテレビ局『ORF』に次のように答えた。

「マックスはメルセデスにとっての選択肢にはならないよ」

「彼が来れば無用の“スター・ウォーズ”が生まれるだろう。幸いなことにバルテリ(ボッタス)に関してはそういうことは全く起きなかった」

メルセデスではかつてルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグによるチーム内バトルが非常に過熱したことがあったが、ヴォルフはもう二度とああいう状況を経験したいとは考えていないようだ。

「恐らく、ニコとルイスの間に何があったのかをはっきりと理解することは絶対にできないだろう」

「我々は彼らの友情がライバル関係に変わり、その後敵意を抱くまでになったことを目にしてきた。理解できないほどの力がそこには働いていたし、対処するのが非常に困難な状況となってしまっていたよ」

このほど2021年もメルセデスF1のチーム代表を務めることを明らかにしたばかりのヴォルフはそう語ると次のように付け加えた。

「チームのミーティングにおいても負のエネルギーが満ちあふれていたし、もはや受け入れられないところにまで到達していた。そして我々はそれに対処しなくてはならなかったんだ」

ファンにとっては、ハミルトンとフェルスタッペンが同じF1マシンで戦うことになれば非常にワクワクするのは確かだろう。だが、ヴォルフにしてみればまたかつてのハミルトン対ロズベルグのような構図がチーム内に生じるのは絶対に避けたいと思うのも無理はないことだろう。

ただ、それはあくまでもハミルトンがメルセデスでF1を続けるという前提に立っての話だ。

新型コロナウイルスのパンデミックによって大きな打撃を受けたF1では、チームの開発コスト増大を防ぐために2021年シーズンも2020年型F1マシンで戦うことになっている。

つまり、2020年のF1チームの力関係が2021年も大きく変わることは考え憎い状況となっており、来年ハミルトンが通算8回目のF1タイトルを獲得し、ミハエル・シューマッハの持つF1最多ドライバーズタイトル獲得記録を塗り替える可能性が高いと考えられている。

F1関係者の中には、現在35歳のハミルトンはその記録を手にした時点でF1を引退する可能性もあると考えている者もいるが、もしそうなった場合には2022年にフェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性も十分にありそうだ。

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