伝えられるところによれば、2020年にF1初開催を予定していたハノイでのベトナムGPが2021年の暫定F1カレンダーからも消えることになった。
当初2020年のF1第3戦として4月初旬に初開催が予定されていたベトナムGPだが、新型コロナウイルスのパンデミックによりキャンセルとなっていた。
ところが、F1が10日(火)に発表した2021年F1暫定カレンダーからもベトナムGPが外されたことが明らかとなった。その理由は、レース関係者に汚職疑惑が持ち上がったためだと考えられている。
これにより、F1としては今後2021年の第4戦として4月25日に決勝が組まれていたベトナムGPの代替レースを至急検討・決定する必要が生じたことになる。
現在の情報によれば、候補に上るであろうと考えられているのはイモラ(イタリア)、イスタンブール(トルコ)、ポルティマオ(ポルトガル)などだとされている。
新型コロナウイルス問題により多くのレース開催が困難となった2020年だが、今週末には修正版カレンダーに9年ぶりに復活したトルコGP(15日決勝)が行われることになっている。
テクニカルなコースとしてドライバーの評価も高いイスタンブール・パーク・サーキットで開催されるトルコGPのプロモーターを務めるブラル・アクは地元の『Anadolu Agency(アナドル通信社)』に対し、2021年もレース開催を目指したいと次のように語った。
「(トルコGPを)保持しようとしているところだ」
「来年もまたトルコGPを開催するための交渉を行っている。近いうちに確定できるだろうと思う。私の目標はこのレースを今後連続開催していくことだ」
一方、暫定2021年F1カレンダーには、いまだ開催契約が結ばれていないもののバルセロナでのスペインGP、さらにインテルラゴスでのブラジルGPの名前が記されている。
発表されたとは言え、あくまでも「暫定」であり、今後の新型コロナウイルス状況などによってまたカレンダーに修正が加えられる可能性もありそうだ。