フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、今週末にF1第14戦トルコGP(15日決勝)が開催されるイスタンブール・パーク・サーキットに自分が行かないことを認めた。
ビノットがトルコに行かないのは2021年シーズンに向けた準備に専念するためにイタリアのファクトリーに留まるためであると考えられており、サーキットではスポーティングディレクターを務めるローラン・メキーがチーム代表代理を務めることになると伝えられている。
そのビノットはこのほど次のように語り、今後自分がレース現場に行かないことが増えると認めている。
「私の役割を考える限り、ファクトリーとサーキットにおいて賢い職務バランスを見いだしていかなくてはならない」
「ファクトリーでの仕事は非常に重要だ。だから、今年はトルコを始めとしていくつかのレースには出向かないことになる。来年もそういうことが頻繁に起こるだろう」
一方、2021年はF1史上最多となる23レースがカレンダーに盛り込まれることになると伝えられているが、メルセデスやアルファタウリではこれに対応するためにチームスタッフたちをレースごとに交替させることなどを検討していることが明らかとなっている。
ビノットもフェラーリでも同様の対応を考える必要があるのは確かだとしている。
「レースがどんどん増えていく中、我々としても何らかの決断を行う必要が出てくるだろう」
「輸送や、我々のメカニックやエンジニアたちなど、全てが一層複雑になりつつある」
そう語ったビノットは次のように付け加えた。
「現場のスタッフたちに関するシステムを導入する必要があるし、それが効率と集中を維持するための唯一の手段となるだろう」