F1史上最多となる年間23戦が計画されている2021年に向けて、F1チームたちにはエンジニアたちの負担軽減策を講じる必要が生じている。
F1はこのほど2021年に新たにサウジアラビアGPがカレンダーに追加されることを正式に発表した。まだ暫定カレンダーは発表されていないものの、サウジアラビアでのナイトレースは11月に行われることが予定されている。
今年は本来22レースが開催される予定となっていたが、新型コロナウイルスによるcovid-19のパンデミックにより全17戦でシーズンが行われることになっている。
2021年もまだcovid-19の影響が大きく残るだろうとの予想もある中、F1では当初2020年に向けて予定されていた22戦にサウジアラビアGPを加えた全23戦を2021年に行う計画だと伝えられている。
実際のところ、F1チームスタッフたちにとっては現状で限界に達していると言われており、F1チームでは23戦の実施に備えてエンジニアやメカニックたちをローテーションを組んで交替でレースに対応させる準備計画を進めているようだ。
すでにメルセデスはその準備に取りかかっていることを明らかにしているが、レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストもチームとして同様の対応が必要になるだろうと考えている。
「もしコロナウイルス問題が全てうまく行けば、私はそうなるだろうと予想しているが、我々は来季23戦を行うことになる」
「だが、実際のところひとつのエンジニアチームで23戦に対応するのは不可能だ。それゆえ、我々としてもより大きなエンジニアチームを分割するようなことを考えていく必要がある」
イタリアのファエンツァに拠点を置く小規模F1チームを率いるトストはそう語ると次のように付け加えた。
「そうすれば、我々が使うエンジニアをレースごとに替えることができるだろう」