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ベッテルは2021年に強さを取り戻すかもしれないとレッドブル首脳

2020年11月07日(土)11:36 am

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、かつて自分たちのチームで4回F1チャンピオンとなった実績を持つセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が来季はアストンマーティンで本来の力を取り戻す可能性もあるとの考えを示した。

レッドブルの若手ドライバー育成プログラムメンバーだったベッテルは2007年のF1第7戦アメリカGPで負傷欠場となったロバート・クビサの代役としてBMWザウバーからF1デビューを果たすと、第11戦ハンガリーGPからセカンドチームであるトロロッソのシートを確保。2008年もトロロッソのフルタイムドライバーを務めたベッテルは第14戦イタリアGPで初ポールポジション、初優勝を達成。翌2009年にはレッドブルに昇格を果たした。

そして2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンとなったベッテルは2015年にフェラーリに移籍。だが、フェラーリではついにF1タイトルに手が届くことはなく、2020年限りでシートを失うこととなり、2021年はアストンマーティンと名前を変えるレーシングポイントで戦うことになっている。

2019年には新たにチームメートとなったシャルル・ルクレールに敗れはしたもののドライバーズランキングではメルセデス勢、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ルクレールに次ぐ5位で終えたベッテルだったが、2020年シーズンは予想外の不調に陥っており、現時点ではドライバーズランキング14番手に沈んでしまっている。

かつての上司であるマルコは、ベッテルの母国であるドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。

「セバスチャンに関しては、自分のクルマが全てにおいて正しい状態である必要があるんだ。そうでないと、彼は考え過ぎるようになってしまうんだ」

「彼がダニエル・リカルドと組んだ2014年にすごく多くの問題を抱えたのもそのせいだったんだ。だが、あのときのレッドブルも勝てるクルマではなかった。メルセデスがはるか先を行っていたからね」

「だが、セバスチャンがクルマと一体となったときには、彼を倒すのは難しいよ」

「もしメルセデスの全てのテクノロジーが取り入れられるアストンマーティンが彼(ベッテル)にとって快適なマシンとなれば、我々全員が再び“青い奇跡”のようなことを経験することになるかもしれないよ」

そう語ったマルコは次のように付け加えた。

「だが、もちろん、自分たち(レッドブル)の利益を考えれば、私はそうなることを望んではいないがね」

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