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角田裕毅「レッドブル首脳からF1に焦点を合わせろと言われた」

2020年11月06日(金)17:23 pm

レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコが、2021年に日本人ドライバーの角田裕毅をアルファタウリからF1デビューさせるつもりであることが一段と明らかになってきている。

レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリにエンジンを供給しているホンダの支援を受ける20歳の角田は、レッドブルのジュニアドライバープログラムの一員として今季はF2選手権に参戦している。

現在そのF2でランキング3番手につける活躍を見せている角田には2021年のF1デビューの期待がかかっているが、レッドブルでもそのための準備を万全とするために4日(水)にイモラ・サーキットにおいて角田に2018年型トロロッソ・ホンダF1マシンを使ったテスト走行のチャンスを与えていた。

そのテスト走行で目標としていた300キロメートル以上を走破してみせた角田は、2020年F1第15戦バーレーンGPで金曜フリー走行1回目に出走するチャンスを与えられるものと考えられている。

だが、角田本人はやはりそれに向けてプレッシャーも感じているようだ。

「もしバーレーンでフリー走行に出るとしたら、両方(F1とF2)のマシンで走ることになるのでかなりタイトなスケジュールになります」

イモラでのテスト走行後にそう語った角田は次のように付け加えた。

「F1とF2はすごく違うんです。ですから大変な週末になるでしょうね。まだそうなるかどうかは分かりません。でももしもそうすることになれば、僕にとっては大きな挑戦になるでしょう」

レッドブルが角田を2021年にF1デビューさせたいと考えているのは明らかだとしても、角田が実際にF1昇格を果たすためにはスーパーライセンスを取得する必要がある。

そのためには、角田は少なくとも今季のF2選手権をランキング5位以上で終えなくてはならない。

こうした中、マルコはF1昇格に集中させるために、角田がスパ・フランコルシャンで行われたユーロフォーミュラ・オープンのレースに出走することを認めなかったことが明らかとなった。

「カーリン(F2での所属チーム)がそれに出てみないかと言ってくれたんですが、ヘルムートに尋ねたところ彼は『いや、F1に集中しなさい』と言ったんです」

そう明かした角田は次のように付け加えた。

「彼は何もアドバイスはくれませんでしたが、ただイモラで300キロメートルの走行を達成することに集中しなさいと言われました」

もし角田が2021年にF1デビューを果たすことができれば、2014年の小林可夢偉以来7年ぶりに日本人F1ドライバーが誕生することになる。

来季F1デビューできるチャンスがあることでワクワクしているかと質問された角田は次のように答えている。

「もし来年(F1で)レースができるなら、ぜひ鈴鹿のファンの前で走りたいですね」

「もしも日本のファンの前でレースをすることができたら、それは僕の人生の中で一番楽しめるレースになるだろうと思っています」

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