フェラーリのシャルル・ルクレールが、チームは現在のスランプから抜け出すために正しい方向へと向かうことができていると語った。
今季限りでフェラーリと決別することが決まっているチームメートのセバスチャン・ベッテルはずっと不調を引きずっているものの、そのベッテルに代わってフェラーリのナンバー1ドライバーとなった23歳のルクレールは最近のレースでは調子が上向いてきている。
実際のところ、直近5レースだけの成績を見れば、ベッテルは2レースで10位となって2ポイントを獲得しただけだが、ルクレールは5レース全てで入賞し、合計40ポイントを稼いでいる。
ルクレールは最近のレースについて次のように語っている。
「最も前向きなことは、ここ3レースか4レースにおいてずっと小さな前進を果たしてきており、常に正しい方向に進んできたということだ」
「問題を抱えたときにはそれを分析し、レース後にはそれを改善することができたと思う。だから、こういう形で進歩できたことや僕たちの問題分析のやり方は、将来に向けてのいい兆候だよ」
「もちろん、僕たちにはこれを続ける必要がある。だけど、まだ長い道のりが残されている。来年に向けた改良パーツが、少なくとも戦うのに十分なものであることを期待しているよ」
ルクレールとベッテルの差が大きく開いてしまっていることに関し、ベッテルと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように語っている。
「フェラーリは全ての技術的改善をルクレールに合う方向で行ってきたのだと僕は思っている」
「それは完全に普通のプロセスなんだ」
「1人のドライバーが残り、もう1人が去ることが決まっていれば、チームは当然ながら今後も一緒にやるドライバーの希望に応えることを優先しようとするからね」