ハースは、現ドライバーのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが今シーズン限りでチームを離れ、2021年は新しいラインナップで参戦するという。
今年でF1フル参戦9年目となるグロージャンは、チーム創設の2016年からハースに加入し、開幕戦オーストラリアGPで6位に入賞。チームメートのエステバン・グティエレスとともにコンストラクターズ8位に導いた。
一方のマグヌッセンは、2014年にマクラーレンでデビューし、2017年からハースに加入。グロージャンとともにチームをコンストラクターズ・ランキング8位、2018年はコンストラクターズ・ランキング5位に導いた。
しかし、2019年のハース・チームはコンストラクターズ・ランキング9位。そして2020年はここまで両名とも1度ずつしかポイント圏内でフィニッシュできておらず、現在3ポイントでコンストラクターズ・ランキング9位と苦戦している。そしてグロージャンは5年、マグヌッセンは4年在籍したものの、ハースを去ることになった。まだシートは残っているものの、両名がF1に残る可能性は難しいと考えられている。
■ハースの新5ヵ年計画
ハースは、2021年から5年間の新コンコルド協定に合意し、新しい時代に向けて新5ヵ年計画を練っているようだ。現時点でハースのドライバーは決まっていないものの、フェラーリのジュニアドライバーが少なくとも1名は乗ることになると思われる。
■グロージャン「この本の最終章は終わった」
チームを去ることになったグロージャンは木曜日の朝、SNSで次のように発表した。
「最終章は終わり、本は完成した」
「僕はハースF1チーム創設の初日から所属している。5年間で良い時も悪い時もあったけど、92レース110ポイントを獲得した。この旅はそれだけの価値があったよ」
「多くを学び、より優れたドライバー、優れた人間になるために改善してきた。(チーム初年度の)2016年の開幕戦オーストラリアGPで6位、そして2018年のオーストリアGPで4位に入ったことよりも、チームの成長を助けられただろうことが最大の誇りだ。チームの将来の発展を願っている。」
■マグヌッセン「4年間、素晴らしい旅をしてきた」
マグヌッセンは次のようにコメントした。
「2020年シーズンはハースF1チームと最後のシーズンとなる。4年間、素晴らしい時間を過ごし、素晴らしい旅をしてきた。新チームの一員になることはチャレンジだった。とても楽しんできたし、膨大な経験をしたことでレーシングドライバーとして成長できた」
「過去4年間、ジーン(・ハース/チームオーナー)、ギュンター(・シュタイナー/チーム代表)、そして全てのチームメンバーの忠誠心と信頼に感謝したい。僕はまだ将来の計画をしているところで、近いうちに発表する予定だ。今シーズンはあと6戦あるから、高い順位でフィニッシュするために全力を尽くすよ。」