ケビン・マグヌッセン(ハース)の母国であるデンマークのメディアが、マグヌッセンのF1キャリアは2020年をもって終わりを迎えることになるだろうと報じている。
うわさによればハースは今季限りでマグヌッセンとロマン・グロージャンとの契約に終止符を打ち、2021年にはロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンとエンジンサプライヤーであるフェラーリの育成ドライバーによるラインアップを組むことになるだろうと言われている。
こうした中、今週月曜日(19日)には、かつてマクラーレンでマグヌッセンを身近に見ていた元広報責任者のマット・ビショップが、彼はレッドブルのマックス・フェルスタッペンのチームメート候補にぴったりだと発言したことが報じられていた。
だが、デンマークの『BT』紙の記者を務めるピーター・ニゴールはマグヌッセンの将来について楽観視することはできないと次のように書いている。
「私は今季最終戦が行われるアブダビで12月13日にケビン・マグヌッセンのF1キャリアが終わるのは99.9パーセント確実だと思っている」
「ハースはマグヌッセンとロマン・グロージャンを2人とも入れ替えることになり、デンマーク人(マグヌッセン)が2021年にF1にとどまる現実的なチャンスはない」
ニゴールは、マグヌッセンは現在最下位に位置しているウィリアムズにさえ移籍するチャンスはないだろうと次のように続けた。
「彼ら(ウィリアムズ)は新オーナーを迎えており、それにより新たなチャンスが開けるかもしれない。だが、新オーナーも2021年は移行の年であり、2022年に新たなルールが導入されるまで彼らが生き残る必要があるということをよく理解している」
「つまり、競技面より財政面の方が優先されることになるだろう。メルセデスとのエンジン供給契約との関連があるジョージ・ラッセルのシートを奪うには大金が必要だろうし、ニコラス・ラティフィの父親も多額の資金をチームに持ち込んでいるから、彼らを追い出すのは難しいだろう」
「アルファタウリやレッドブルのシートを夢見ることは、悲しいかな非現実的だ」
「つまり、私はケビン・マグヌッセンのF1キャリアもコロナ危機の犠牲となると見ている。彼がどこでキャリアを続けることになるのかが非常に楽しみだ。だが、彼はニュルブルクリンク(第11戦アイフェルGP)でリザーブドライバーに落ち着くつもりはないと私に語っていたよ」
そう書いたニゴールは次のように付け加えている。
「彼は2021年もレースをし、そして勝利するだろう」
マグヌッセンに関してはアメリカのインディカーへの転向もうわさされている。