NEXT...F1開催スケジュール

土日だけのF1週末は好ましくないとセバスチャン・ベッテル

2020年10月14日(水)5:16 am

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、現在3日間で行われているF1グランプリの週末スケジュールを2日間に短縮するという考えには賛成できないと語った。

新型コロナウイルスの影響を受けて大幅に修正された2020年F1カレンダーだが、第13戦として予定されているイモラ・サーキットでのエミリア・ロマーニャGP(11月1日決勝)は、金曜日にセッションを行わず、土曜日に1回のフリー走行と予選を行い、日曜日に決勝を行うという予定となっている。

実際のところ、F1オーナーのリバティ・メディアは近い将来1シーズンに25戦を行う計画をしており、それを実現するためのひとつの方策としてレース週末を従来の3日間から2日間に短縮することが検討されている。

先週末にニュルブルクリンクで行われた第11戦アイフェルGPは通常通り3日間でスケジュールが組まれていたものの、悪天候のために金曜日のセッションがまったく実施できなかったことから、結果として土曜と日曜の2日間だけというスケジュールとなってしまった。

メルセデスのルイス・ハミルトンやバルテリ・ボッタス、さらにレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンやアレクサンダー・アルボンなどはニュルブルクリンクでの結果を受けて、土日だけのレース週末フォーマットでも大きな問題はなかったとしている。

さらに、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)は、今後恒常的にレース週末を2日間とする案に賛成する意向を示したとも伝えられている。

だが、ベッテルは考えが違うようだ。ベッテルは先週末のレースを振り返りながら次のように語った。

「週末が2日間となったことによって受けた影響はドライバーの方がエンジニアたちよりもかなり小さかったんだ」

「彼ら(エンジニア)には違うセッティングやタイヤがどういう機能をするかということを比較するチャンスがなかった」

「それに、新しいパーツを試してみることもできなかった」

「それに、2日間になれば夜に作業する機会が失われることになる。予選が終わると決勝までの間クルマはパルクフェルメに置かれてしまうからエンジニアたちは作業をすることができなくなってしまう」

「もし金曜日がキャンセルされれば、プロモーターにとってはプログラムに加えられるイベントなどが減ってしまうことにもなる。これからどうなるのかは分からないけれど、金曜日ではなく木曜日(のプログラム)をキャンセルする方がいいと思うよ」

一方、ベッテルがF1タイトル4連覇を果たした際に所属していたレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ベッテルが2021年に向けてアストンマーティン(現レーシングポイント)と契約したのをあまり好ましいことだとは考えていないようだ。

「私はセブ(ベッテルの愛称)に、1年休みをとって再充電し、活力を蘇らせてからから2022年に生まれるであろうチャンスをつかむようにした方がいいと助言したんだ」

ベッテルの母国ドイツの『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったマルコは次のように続けた。

「彼はこのビジネスにとどまった方がいいと心を決めたようだ」

「彼には間違いなくアストンマーティンで表彰台を狙うチャンスはあるだろう。だが、優勝できるとは思えないね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック