F1第11戦アイフェルGP(11日決勝、ニュルブルクリンク)2日目、フリー走行3回目が行われた。
金曜日が悪天候によりキャンセルされたことで、ようやく晴れ間も見えたことでF1マシンがニュルブルクリンクのファンの前で走行することができたが、気温は7度と低い。タイヤを温めるまでいつもより時間がかかり、コーナーで止まりきれないマシンが目立った。
ニュルブルクリンクは2013年以来となるF1開催のため、F1マシンで走行をしたドライバーは少なく、チーム側も十分なデータがなく、またパワーユニット時代になって初めての走行のため、PU側にとってもデータ収集をして最適化を進めたい。そのため、1時間のセッションは常にマシンが走行している慌ただしい風景となったが、寒空の中、見守っていたファンにとっては嬉しい1時間になっただろう。
予選前で唯一のフリー走行なのだが、1人だけガレージから出てこないドライバーがいた。ランス・ストロール(レーシングポイント)だ。どうやら体調不良ということで、予選も出場できるかどうか分からないという。レーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表が携帯電話で誰かに電話を掛けている様子が国際映像にも映し出されていたが、電話を掛けていた相手は誰なのだろうか?
メルセデスのドライバーたちがミディアムタイヤを履いて「DAS(ダス=Dual Axis Steering)」を頻繁に使用している様子がオンボード映像に映し出されていた。DASシステム(マシンを真上から見た時にハの字に開閉する。ステアリングを前後に動かして作動させるシステム)は気温が低い時にタイヤに抵抗を加えることで熱を持たせるのに有効と考えられている。セッション開始から40分過ぎ、ソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタスがファステストラップを刻み、ルイス・ハミルトン(メルセデス)より0.136秒上回った。
トップ2はメルセデスだったが、驚いたのはフェラーリ勢だ。3番手にはトップのバルテリ・ボッタスから0.456秒差という速さでシャルル・ルクレール(フェラーリ)が入った。そしてセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も5番手に飛び込んできた。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、アレクサンダー・アルボンは9番手。
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは10番手、ダニール・クビアトは12番手だった。
■ストロール、体調不良で走行できず。予選の代役は?
ランス・ストロール(レーシングポイント)は、体調不良により予選前最後のフリー走行を走行できなかったが予選を走れるのだろうか?それとも・・・F1キャスターとして現地にいるニコ・ヒュルケンベルグか、控えドライバーのストフェル・バンドーンが代役を務めるのだろうか?レーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表が電話をしていたのが誰なのか、まもなくわかるだろう。