F1第11戦アイフェルGP(11日決勝、ニュルブルクリンク)を前に、ホンダF1の活動終了が伝えられた。それを受け、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が次のようにコメントした。
■ファンのありがたみが分かった
「ロシアでのホームレースは、後半で遅いマシンに引っかかって少しフラストレーションはあったものの、かなり満足のいく結果となった。チームにとって貴重なポイントを獲得できたし、レースペースもかなり力強かった。
グランドスタンドにファンがいる光景がどれだけいいものなのかを、しばらく忘れていたよ。無観客のレースが続いたことで改めてそれが分かったし、レース前に観衆の姿が見えて、僕の名前を呼ぶ声が聞こえたことで、とても胸が高鳴った。今年は状況が変化したことで、観客のみんながいることの重要性を再認識したと言えるね。
ここ最近のパフォーマンスには満足できており、スパから調子が上がり続けている。エンジニアとの仕事もうまくいっていて、競争力を発揮するために何が必要なのか、理解が深まっている。こうした正しい方向性の中で、ソチでもまた進歩できたから、ニュルブルクリンクでも学びを止めず、ハードにプッシュしていくよ。
ニュルブルクリンクではしばらくレースをしてなくて、(下位カテゴリーの)GP3で走って以来、7年ぶりなんだ。長い歴史を持つ伝統的なすばらしいサーキットで、とても楽しみだ。かなり気温が低くなりそうだから、天候に注目されている。寒いコンディションというのは、テストでは経験があるものの、レースでは全くないから、興味深い展開になるはずさ。みんな、雪だけは降らないでくれ、と思っているはずだよ(笑)。
特筆するようなコーナーはないものの、走りを楽しめるコースで、低速、高速両方のシケインがあっておもしろいよ。ターン1は下り坂でのブレーキングとなるから、特にレースの1周目は用心しなければならないと思う。攻め方も複数あるので、いいラインを見つけなければならないね。
僕らのマシンパフォーマンスについては、ロシアで明るい兆しが見えたから、それが継続すれば好結果を得るチャンスがあると思う。願わくは、コンディションの影響を受けなければいいね。他の中団勢も非常に強いけど、僕らもその中で戦うことができているよ」
■ホンダはF1にいる限りプッシュし続けてくれるはず
「最後に、来年末でHondaがF1から去ってしまうというニュースを聞いてとても驚いた。
Hondaのエンジニアとの仕事を楽しんでいたので悲しいし、これまで可能な限り最高のパワーユニットを届けるために懸命な努力をしてくれて、一緒にいい結果も出してきただけに、残念だ。
現場にいるHondaのメンバーは全力で取り組んでいるから、彼らはF1にいる限り常にプッシュし続けてくれるはずだ。」