このところサーキットに観客が戻り始めていた2020年のF1だが、その流れにストップがかけられることになった。
新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年F1カレンダーの大幅な見直しを余儀なくされたF1ではアジアやアメリカ大陸でのレース実施を断念し、その代わりとしてイタリアのムジェロやイモラ、ドイツのニュルブルクリンク、ポルトガルのポルティマオ、さらにトルコのイスタンブールなど、本来のカレンダーにはなかったサーキットでF1を開催することになった。
そして今シーズン開幕から第8戦までは新型コロナウイルス感染対策として無観客レースとして行われてきたF1だが、ムジェロで行われた第9戦トスカーナGPで初めて3000人ほどの観客をサーキットに迎え入れると、続くロシアGPでも30,000人の観客を動員。そして今週末にニュルブルクリンクで開催されるアイフェルGP(11日決勝)も20,000人の観客を迎えることになっている。
こうした流れがその後のレースでも継続されるものと考えられていたが、ここへ来てイスタンブールで開催される第14戦トルコGP(11月15日決勝)は再び無観客レースとなることが明らかとなった。
2011年以来9年ぶりにF1を開催することになったイスタンブール・パーク・サーキットでは10万人の観客を迎える計画を進めていたが、このほどイスタンブール当局が観客動員を許可しないという決定を下したものだ。
同サーキットが出した声明には次のように書かれている。
「コロナウイルスによる伝染病と戦うための取り組みの一環として、またイスタンブール地方パンデミック委員会による勧告もあり、トルコGPは観客を入れないで実施することになる」