フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが「これからは良くなっていくだけだ」と語った。
今週末に行われるフェラーリのF1参戦1000レースを祝う第9戦トスカーナGP(13日決勝)を前に、ビノットは地元イタリアのテレビ局『RAI』に次のように語った。
「モンツァ(第8戦イタリアGP)の後でセバスチャン(ベッテル)がこれ以上は悪くなりえないと言ったが、彼は正しかったよ」
「しかし、我々もこの状況を改善しようと取り組んでいるし、ここからは良くなっていくだけだ」
ビノットは、2020年型フェラーリF1マシンが抱えている最大の問題はやはりエンジンパワーの欠如だと認め、次のように付け加えた。
「我々は自分たちが有していたアドバンテージをベースとしてマシンを開発したが、そのアドバンテージはもはや存在しないんだ」
「チーム代表である私に罪があるとすれば、このクルマの困難さをすぐに理解しなかったことだと思う」
フェラーリが所有するムジェロ・サーキットで行われる今週末のトスカーナGPもフェラーリにとっては困難なレースになると考えられている。
そのレースには、3000人弱ながら今季初めて観客を迎えることが予定されている。もちろん、その大多数がフェラーリファンであるのは間違いないだろう。
ビノットはムジェロでレースを見ることになる観客に向けて次のように語っている。
「我々がどういう類いの状況に置かれているのかを彼ら(観客)が理解してくれていることを期待しているよ」