F1第8戦イタリアGP(6日決勝レース、モンツァ)のフリー走行3回目が行われた。
●【FP3結果】2020年F1第8戦イタリアGPフリー走行3回目のタイム差、周回数
天候は晴れ、気温26℃、路面温度38℃、湿度54%、ドライコンディションでセッションが始まった。
開始後、5台がコースインするものの、1周のみでガレージへ戻っていく。
各車しばらくガレージから出てこなかったものの、開始15分、カルロス・サインツ(マクラーレン)がコースインし、最初のタイムを残す。ここから各車続々とコースインし、タイムを更新していく。
開始31分、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が1:20.456のトップタイムを記録し、しばらくそのタイムは更新されなかった。
残り16分、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを更新。フェルスタッペンを0.367秒上回った。
残り10分、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)がフェルスタッペンのすぐ後ろ、4番手に浮上。するとランド・ノリス(マクラーレン)が2番手に浮上、ダニエル・リカルド(ルノー)が3番手につける。両者に抜かれたルイス・ハミルトン(メルセデス)は4番手だ。
残り9分、リカルドは無線で「問題がある」と伝えてコース上でマシンを止めた。これでイエローフラッグ(黄旗)が出たが、安全性を確保するためレッドフラッグ(赤旗)に変わった。好タイムだけに心配なトラブルだ。
赤旗でピットへ戻るシャルル・ルクレール(フェラーリ)は「アウトラップは良いけど、チャージラップはダメだ」と無線でパワーの無さを嘆く。フェラーリは地元で厳しい戦いを強いられている。
残り3分30秒で赤旗が解除され、最後のアタックや確認のために各車一斉にピットアウトしていく。予想されたように、最終コーナーのパラボリカ手前では各車がスローダウンして大渋滞。1台ずつ等間隔で加速し、最後のアタックに入っていく。
その渋滞の際、後方から勢いよく走ってきたハミルトンがロマン・グロージャン(ハース)に接触しそうになり、ギリギリで避けていた。
最後のアタックでカルロス・サインツ(マクラーレン)が2番手タイムをマーク。これでマクラーレンは2番手・3番手となり、予選に向けて好タイムで終えた。
トップタイムはボッタス、2番手はサインツ、3番手はノリス。マシン・トラブルでストップしてしまったリカルドは4番手、ハミルトンは5番手につけている。
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは6番手、アルボンは7番手。
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは12番手、ダニール・クビアトは13番手で、昨日よりタイムは伸ばしたものの、他のチームもタイムを伸ばしたため順位はトップ10圏外に下がってしまった。
フェラーリはシャルル・ルクレールが11番手、セバスチャン・ベッテルが15番手。フェラーリPU勢は厳しい戦いになりそうだ。
この後の予選は、PUで“パーティーモード”と呼ばれる予選専用のモードを使用しない最初の予選となり、順位がどのように変化するのか注目したい。