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「クレア・ウィリアムズは正しい決断をした」とラルフ・シューマッハ

2020年09月04日(金)17:18 pm

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ウィリアムズF1チームの創設者であったフランク・ウィリアムズやその娘で現在チーム副代表を務めているクレア・ウィリアムズがチーム運営から手を引く決断をしたのは正しいことだと考えている。

7度F1王座についたミハエル・シューマッハの弟であるラルフは1999年から2004年までウィリアムズに在籍したことがある。ラルフはF1キャリアを通じて6勝をあげているが、それらは全てウィリアムズ時代に達成されたものだ。

かつて多くの成功を収めてきたイギリスの名門プライベートF1チームのウィリアムズだが、近年は低迷し、今シーズンに入るとチームを売却する方針であることを明らかにしていた。

そしてアメリカのドリルトン・キャピタル社にチームを売却することを8月に発表したウィリアムズだが、このほど今週末に行われる2020年F1第8戦イタリアGP(6日決勝)を最後にクレア・ウィリアムズがチーム副代表の職を離れるとともに、ウィリアムズ家がチーム運営から退くことを発表した。

45歳となったラルフは母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように語った。

「チームはこれからもやっていけるだろう。あそこのメンバーの多くは長年にわたる経験を持っているし、これまでに達成してきたことを誇りに思っているからね」

「近年は、マシンはまったく進歩していなかったし、チームに新たな人材が加わることもなかった。そしてグローブにあるファクトリーも近代化されていなかった。だから、僕は(ウィリアムズ)ファミリーは正しい決断を下したと思っているよ」

「僕は彼らがチームをBMWに売却するチャンスを逃したときのことを覚えている。そしてあのときから全てが下降し始めたのだと僕は思うんだ」

ウィリアムズでは新たなドリルトン・キャピタル社の首脳陣たちがウィリアムズの新取締役として経営に携わることを発表しているものの、誰がクレア・ウィリアムズの後任として今後のF1チーム運営の責任を持つことになるのかはまだ明らかにしていない。

しかし、来週末にムジェロ・サーキットで行われるイタリアでの今季2レース目となるトスカーナGP(13日決勝)から新たな陣容で臨むことになるとすれば、それも近いうちに発表されることになるだろう。

「新首脳陣は、誰をチームにキープしておきたいか、そして何を変える必要があるのかということを速やかに決断することが必要だ」

そう語ったラルフは次のように付け加えた。

「今シーズンも順調に進みつつあるわけだから、彼らはすぐに対応する必要がある。来シーズンに前進を図るためには1日たりとも無駄にはできないからね」

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